ぼんのう
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自宅のビデオを整理していたら、1999年に録画したドラマ「幽婚」(原作:市川森一、主演:役所 広司、寺島しのぶ他)が出てきた。 何か色々賞を貰ったドラマらしいが、我輩自身なんでこのドラマをビデオに収録したのか、理由は覚えていない。 アジア一帯には、結婚しないで死んだ息子や娘を持つ家族同士が、死後の世界で結婚をさせてあげるという儀式があるが、このドラマもおそらくその風習をベースに作られたものであろう。お隣韓国でも、儒教色の強い地域でこの風習は残っているらしいが、日本ではどうなのかは…ちょっとわからない。まあ、似たような風習を持つ村落くらいはあるかもしれないな。 それが理由かもしれない。
再生してみる。 : : : : : ありがちな設定だな いやまあ、エンディングも予想した通りだよ、うん。 泣かし処も適切であり、現代では珍しく丁寧に作られたドラマで、観て損はしない…というのが正直な感想。沢山の賞を受けるというのも頷けるな。
しかし幽婚という思想は、現世と来世の境界があいまいな宗教観が生み出した風習であるなあ。厳然とした断絶を教義においた宗教世界では、まず考えられない。 (スウェエデンボルイの新エルサレム教会派なら、まだ理解される余地はあるかもしれないが…。) また来世そのものを否定し、巨大な渦(仏教では輪廻とも言うが)の繰り返しとして考えるヒンズー教でも考えられない思想かもしれない。 前述した儒教世界では、子孫を残すという思想の拡大解釈があったかもしれないが、韓国における幽婚の風習も、考えてみれば境界をあいまいにするシャーマニズム思想が根底にあって、はじめて成立したものであるとも考えられる。 じゃ、日本は? 国家統制された神道では否定されたが、昔からの土着的信仰を有する地域ならば、あるいは…?何か急に調べたくなってきたな。何時になるか判らないが、今度民俗資料館に行って、訊いてくるとしよう。
色々掃除してたら、以前ダビングした映画「夜叉ヶ池」が逆になくなっている。 おおなんてこったい! 眼鏡むしゅめのえろいビデオも無くなっている!
…公の日記に書く内容ではなかったな…。
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