2005年05月24日(火) |
遅ればせながら『電車男』を読む |
古本屋でたまたま目にして冒頭を立ち読みしたところ、思いの外おもしろかったのでレジに持っていってしまいました。 それが数日前のこと。そして今日、一気読み。いや、おもしろかったです。なんというか、心に残るとか感動したとかいうのとはちょっと違うのですが。あのネット掲示板の独特の雰囲気と、そこで繰り広げられる絶妙のツッコミやら悲喜こもごもが。質のいいヤジってこういうもんだよなあ、と感心してしまう自分もどうかと思いますが(笑) げらげら笑いながら読みました。なんというか、インド映画的な参加感が……(だんだん訳わかんない感想になってきております)。純愛っていうのはどうよ? というのがあおり文句への正直な感想ですが。 もちろん、2ch的な毒気はかなり編集してあることは百も承知で、マイルドな味付けを楽しみましたという感じ。まあ、賛否あるようですが、コアな世界を大衆化するというのはこういうことでしょう、とも思います。 映画ってどうつくるのかなあ。ストーリーとか何とかよりも、あの書き込みの様子をどう映像化するかの方が気になります。マルチ画面でもだえ叱咤激励する毒男たちを映したりするのかしらん。
中野独人著『電車男』新潮社
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