ひとりびっち・R...びーち

 

 

点滴喫茶 - 2001年04月17日(火)

 風邪が直らない母が、点滴をしたいというので、歩いても5分とかからない距離のかかりつけの医院まで、母を乗せて運転して行った。
 実際、一方通行があるので、車で行くより歩いた方が時間的には早い。

 お腹に来る風邪なので、罹患して以来、食べられない、食べられないと大騒ぎ。
 それで点滴なのだろうが、医者に行く午後4時の段階で、私より確実に食べている。
 朝も昼も食べられなかった私に対して、朝は雑炊、昼は蜂蜜トーストにポテトスープ、と、母は既に2食を完食しているのだ。

 ルームミラーに映る私の顔色は、助手席の病人よりかなり青かった。
 枕を並べて、点滴したほうがいいのかもしれない。
 
 そういえば、娘が小さい時にお世話になっていたS医院は、先生がすぐに「点滴〜〜!」と叫ぶので、風邪の流行るシーズンには、狭い処置室で、老若男女が枕を並べて点滴をすることになる。
 一時、我が家に居候していた病弱な友人も、S医院の常連だった。
 そして、彼女が命名したS医院の別名が「点滴喫茶」である。

 点滴喫茶S医院で、癒しの時間を共有するひとときの語らいを♪

 たしかに、団地の1階にある小さな医院は、アットホームな雰囲気で良かった。
 
 先生は常に大声で怒鳴っていて、悪態つき放題だったが、本当は面倒見の良い優しい人だったし、看護婦さんたちは、みんな明るくて親切だった。

 ただ、先生の大声は待合室まで響くので、尿の色から体重の増減まで、全部筒抜けだし、気さくな看護婦さんは、ご近所の噂話を惜しみなく漏らしてくれるので、思わぬ情報まで耳に入ってしまう。
 守秘義務もプライバシーもあったもんじゃないのは、ちょっと問題かもしれないけれど、医者も患者も看護婦も、みんなでわいわいしてて楽しかった。

 もう何年もお世話になっていないが、先生はお元気だろうか。

 久しぶりに、行ってみようかな、「点滴喫茶」

 
 

 
 

 
 
 

 

 


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