Dozy days

2005年08月19日(金)

18日。
深夜発のバスに乗って京都へ向かう。連れの人が見送りに来てくれた。彼はよっぱらったおっさんに話しかけられたが、相手に対し「言ってる意味がわかんない」と言い放ちバス乗り場を離れたため、あんまり見送りらしい見送りにならなかった。バスが出発した後メールが入る。「グッドラック」だそうだ。よっぱらいに刺されてなくて良かった。

フットレストが付いたらくちんなシートで、目が覚めると京都。化粧直しとかでトイレは混み合うんじゃないか?と思っていたけれど、他の女性も爆睡していた。京都駅は懐かしく、ときめく。駅のトイレで身支度をした。夜行で来た沢山の人がおめかしをしていた。

地下鉄で三条へ。イノダコーヒーに向かう。ガイドブックの地図が道を一本間違えて書かれていた。何とか着けた。モーニングセットを食べる。店内の中庭にオウムが数羽飼われていた。「おはよ!おはよ!」と話しかける方が何人も居たが、オウムたちはひたすら気ままに鳴いていた。多分あの子たちは日本語しゃべれない。モーニングセットのさくさくしたクロワッサンがとてもおいしかった。

鴨川に出て、ぼうっとする。ひとりじゃさみしいなー と既に一人旅を後悔し始める。場所が京都だからいけない。京都は連れの人との思い出の街。楽しいけれどもさみしくなっちゃうので、今度一人でどこかに行く時は何の思い入れもない場所に行きたい。

バスに乗って大原へ。三千院に向かう。余談だけれど「きょうとー おおはら さんぜんいん」と言う歌は、「京都の大原にある三千院」を指すのではなくて「京都と大原と三千院」という3つの関係性のない独立した土地を指すものだと思っていた。最近まで。三都物語、みたいな。

参道にある志ば久のアイスきゅうりが目的。食べ終わる頃にちょうど三千院に着きます、とお店のお兄さんが話してくれた。ぽりぽり、あっさりしたきゅうりを食べながら参道を歩く。本当に食べ終わりと同時に門に到着した。

早かったから人がほとんど居なかった。途中で大学生くらいの女の子二人組が、仏像について話をしていた。よくわからない程の専門的な話だった。夏の朝早くから、こういう話をしている女の子が世界には居るのだなぁ と不思議な気持ちになった。いろんな人が居る。

帰り道、志ば久の前でお兄さんに「ほんとうに食べ終わる頃門に着きました」と話すと「あ、そうなんですか!」と言われてしまった。えー! あてずっぽう! 何種類か漬け物を食べ、大根の柚子漬けを買う。

バス停まで戻る。喉が渇いたし、漬け物のしょっぱさが口に残っていたので近くの酒屋でビールを買う。昼というか 朝というか とにかくこんな時間に、公共の交通機関に乗る前に飲酒をするのはさすがに気が引けたので、バス停のすみっこで飲んだ。最初真ん中で飲んでいたけれど、隣に座ったおばさんが離れた場所に座り直してしまったから。これは…! ダメ人間…! あと、ビニール袋でビールの缶を隠しながら飲んだ。飲んだ後にお茶もたくさん飲んだ。そんなにビビリながら なぜ飲むのだろう わたしは

バスの中では亜弥ちゃんのラジオを聴いていた。

四条まで戻り、手ぬぐいを買う。好きなお店。気に入った柄の手ぬぐいを色物と洗って変な色に染めてしまったので、また買い直す。その後電車で伏見へ。

月桂冠大倉記念館へ向かう。本で見たすごく可愛いお酒、ザ・レトロを買うために。記念館に入れば試飲も出来たみたいだけれど、先程のビールによってなんとなく汗がぺとぺととして気持ちが悪かったのでやめておく。本当は何本か買いたかったのだけれども、重かったので一つだけにする。あとは柳宗理の清酒グラスと、スパークリング清酒を買った。売店の人に「駅かバス停への一番近い行き方を教えてください」とお願いしたのだけれど「京都駅に行くなら桃山御陵駅が近い」と説明され、仕方なく10分ほど歩く。炎天下。疲れる。桃山御陵駅前は、なんとなく見慣れた街のつくりだった。鳥居以外は。

京都駅に戻り、お昼ご飯を食べたいけれども駅ビルはなんとなく嫌だなぁ とか考える。もうめんどくさくなっちゃって、お土産だけ買って電車に乗る。新快速に。すげえ速い電車。楽しい! びっくりしたのは駅の掲示板に「新快速 2分遅れ」みたいな表示が出る事。2分だよ2分!いいじゃんわざわざ言わなくて! しかし、それを言うのがJR西日本クオリティなんだろうか。あの事故があったから、わたしの中でJR西日本の偏見はもの凄いことになっている。あと、関係ないけど関西の駅にあるトイレにはどうしてトイレットペーパーがないの! 最近、東京の駅のトイレはどこも臭くないし綺麗で紙が付いているので、それに慣れてきてしまった。紙ついたらいいのにな、かみー。べんじょがみー。

三宮に着く。ガイドブックを見ようと駅前の本屋に入ったら、どうやらエロメインの書店だったようであわてて出る。いろいろと見て回りたかったけれども疲れちゃったし荷物も重いので、一度宿に行く事にする。地図は脳内に、しかもぼんやりとしか無かったので途中コンビニで道路地図を確認しながら行く。なんとか着くと店員さんは非常に優しく、とても和む。椅子に座ると更に落ち着いてしまい、もう出る気がなくなる。先程の漬け物を冷蔵庫に入れたかったけれども無いので、もう仕方なく食べる。スパークリング清酒と一緒に…

わたしは… 神戸に来てさっそく漬け物食べて酒飲んで… 何しに来たんだっけ… あ そうそう 姫路に亜弥ちゃん見に来たんだ…

非常に寂しい気持ちになりながら軽食…?とにかくおやつを食べ、荷物を軽くして外に出る。本屋さんをめぐっておいしいもの食べようと頑張って探す。しかし、敷居が高い。お寿司食べようと思ったけれども、わたしが目を付けたのはランチメニューだった。夜は1万円と書いてある。しょんぼり。

結局歩き回って宿の近くにある居酒屋さんに入る。お客さんはわたし一人だけ。焼酎がたーくさんあるお店。地震があったら瓶に潰されて死ぬ系のディスプレイ。おすすめの芋焼酎(名前忘れた)と「海」、あと酒蔵にハガキ出して抽選で当たった人だけが買えるような幻の焼酎(これも名前忘れた やる気なし子)を飲む。すーっごくおなかすいてたけれども、お酒に満足してしまって煮付けと南蛮漬けだけもらった。後からやっぱりおなかすいた。お店のお兄さんは気さくで、ずっとお話してくれた。つうか わたしが居る間、他のお客さんが入ってこなかった。

その後コンビニでお酒買った。お風呂に入った後に飲む。ぽわーん。24歳の目標「節酒」早くも危うい。歯磨きしにドレッサールームに行く。おばさん達がにこにことお話ししててラウンジみたいになってた。どういう経緯で話が始まったのか忘れちゃったけれども、とにかくそのおばさん達とお喋りする事となった。3人組で、好きな劇団の公演を見に来たらしい。山口から神戸まで。その劇団の座長さんの誕生日公演があったそうだ。あぁ、似た境遇だ… と思いながら「わたしは夏休みだから一人旅をしてるんですー」「このあと姫路でお城見て帰るんですー」と言った。嘘は吐いていないけれど本当の事は言っていない。お話ししながら気づくと何故かもう1本ビールを飲むわたしが居た。

1時くらいに眠った。

日記記録、未来。他 日々のインプット等。