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2003年12月21日(日)
■
雪と恋と一人の夜の満月
雪が降った。
淡く白く、
そしてこの地方を
覆ってしまう、
優しく、恐ろしいもの。
彼氏と喧嘩した夜、
部屋の中にある似非プラネタリウムが
満月になった。
北極星、南十字星。
季節感を全く無視して
好きな星を並べた。
雪が降り積もる音がした。
小さな頃
夜中に起きてこの音を聞くのが怖かった。
雪が降り積もり続けて
ここから出られなくなってしまうのではないかと。
一時間ぐらいあと
彼からメールが来た。
「ごめんね」
あたしは上手に許してあげることが出来ない。
だから一時間あとだと
丁度いい。
あたしは起こった(怒った)ことを忘れてる。
満月を眺めながら
「もう許してあげる」
と送信画面に打ち込んだ。
少しだけ彼を困らせたくて
送信はしなかった。
30分後電話が鳴った。
彼からの電話。
いかにも不機嫌そうに出ると
ごめんね。と謝った。
そんなところは10も違う彼の可愛さだと思っている。
もし彼に出会っていなかったら
こんな風に一人で満月を眺めることもなかったんだと思った。
ありがとう。
あたしは君の事が世界で一番大好きだよ。
あたしがもう少し大人になったら
君の事をやさしく包んであげられるようになると思う。
離れてしまうけど、
いつまでの君の事が好きだよ。
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