囁き
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2001年06月07日(木) 〜『黄昏の境界』〜 夢と現実の差

『黄昏の境界』
『たまにね 自分の存在に不安になるんだ
街のどこかにいる君に囁く
いつも君は僕のほうを向いて
それでも視線は別のものを探していた
君のことを好きだと思っているけど
そんな根拠はどこにもないんだ
ただ僕がそう思っているだけで
実際はどうなんだろう
たまにね 自分の存在に不安になるんだ
街を彷徨っている僕に呟く
いつも僕は君に向かって
心からの愛の言葉を投げかけているけど
それが本心なのかを知る術は
一体どこにあるのだろう
「自分は信じている」
多くの人はそう言うけれど
「ただの思い込みだよ」そんな一言に
全ては崩れ去ってしまうはず
自分の存在なんか
本当に不確かなものだと感じることはないかい?
もしかしたら君だって
誰かの夢なのかもしれないんだ
眠りが覚めてしまったら自分は
一体どうなってしまうんだろう
ああ きっとそれが
死というものかもしれないね
不確かな自分が信じる存在は
やはり不確かなものでしかないのかな?
黄昏の境界で
ふとそんなことを思う
嫌いな奴も 好きな映画も 美しい景色も 君への想いも
誰かの夢の中だと思ったら 怖い
自分はここに存在していると
叫んだところで一体何になる?
信じられる?でもそれは思い込もうとしているのとは違うのかい?
辛い夢なら覚めて欲しい
そう思う人は多いけれど
もし全てが夢だったなら
君はいったいどうするんだい?
黄昏の境界で
ふとそんなことを思う
太陽と月が入れ替わる
そんな時に』


 現実なのか、本当なのか、その境界さえ分からなくなってくる。

 初めてそれを考えたのは、中学一年。まだ、自分が本当に生きているかどうかを、誰がいえるのだろうって考えるだけだったけど。
 中学二年にこの歌を書いた。現実と夢。正反対で同じもの。今、自分が目を覚ましていると、誰がいいきれるのだろうか。例えば、ゲームの世界の主人公も、実はこんなふうに、僕等と同じように感じているのかもしれない。僕等も、ゲームの世界の住人なのかもしれない。流石にそこまでは思わないけど、そうじゃないって否定は、完全には出来ないよ。完全な理解をしていないから。
 何時も思うのは、今僕が起きているのか、寝ているのかっていうこと。夢の世界なのか、それとも、現実に行動しているのか。もし夢の世界なら、はたして僕が見ている夢なのだろうか?それとも、誰かの夢の中の脇役の一人として存在しているのだろうか?
 神という存在がもしもいるのなら、僕等は神の夢の中で存在しているのかもしれない・・・存在といえるかどうかはわからないけど。夢の中のものは。
 他にも、色々と言えることはある。自分が自分ではないことなんて、それこそ頭の中で理由なんか無数に考えられるでしょう?脳だけが浮いている水槽の中のものだとかね。そう考えると、存在することすら、馬鹿らしく思えてくるんだ。

 おかしな考えかもしれない。けれど、僕からいわせてもらえれば、なんでそこまで自分の、世界の存在を信じることが出来るんだろう。例えば、痛みがあるからとか・・・なんで痛みがあると、夢の中じゃないと言える?僕等が見ている夢は、痛みがなければ夢かもしれない。けれど、全てがそうと、何故いえるんだろう。

 それこそ、『「ただの思い込みだよ」そんな一言に
        全ては崩れ去ってしまうはず』

 やっぱり頭おかしいのかな、俺・・・


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