囁き
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2001年07月07日(土) 久しぶりの歌碑

 久しぶりに歌碑に顔を出した。

 ただの時間つぶしだった。家にいれば、寝てしまうと思って。明日、早く起きなければいけないからね・・・
 しばらく・・・2時間くらいかな?一人だった。本読んで、詩を書いて・・・それでも、気配がするたびに、僕は振り返った。友達かもしれなかったから。ふと、『姉』や『アイツ』のことを思い出した。それを振り払って、僕はMDを再生した。少なくとも音さえあれば、気配を感知することも少なくなるから。
 ギターを持った知らない人・・・見たことはあった。擦れ違うことはあったらしい・・・に話しかけた。会話を弾ませるつもりはなかった。ギターを借りうけ、少し歌った。あとは、ほとんど会話を交わすこともなく、一人でぼうっとしていた。後から数人増えたが、関係なかった。
 協調性がないのかもしれない。けど、その場では関係なかった。勿論、僕が入りにくい状況だったということもある。僕以外は、皆友達だったから。けれど、あまり苦痛には思わなかった。ただ、無性にギターが弾きたかっただけ。会話が出来るのなら、したかったけど・・・でも、友達がいなかった。昔は、当然のようにいたんだ。取り残されて・・・それも当然だと、思う。変わっていくもの。人も、場所も、何もかも。航行生活のなか、大きく関わっていた場所とは、もう違う。人は消え、変わり、歩いていく。

 僕は、なにが変わったのだろう・・・?ふと、思う。
 風見鶏が、向かい来る風の方向を読みきれず、クルクルと回っていた。


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