先日やる気なくなったと言ったばかりで恐縮なのだが、 最近またスロット熱が再燃しはじめた。やはり、間をあけるといい。
会社帰りにパチンコ屋へ寄り道する。 ああ分かってますよ、おれがダメ社会人ということは。
店内に入ると見たことある顔が。 あの人は確か現場の人だ。しかしおれの担当する部署でないため 顔と名前を知ってるくらいで、話したことは一度もない。 昼休みによくスロ雑誌見てたから、スロットやるということだけは 知っていたのだけど。
向こうはこっちに気づいていないようだ、 というかおれのこと知ってるかどうかも微妙。
例によって、ちょっと打っては店内をうろつくおれ。 (より高みを目指しているつもりで、大概泥沼にはまる。 さらに深いところまで連れて行かれてしまうのだ)
その先輩の後ろを通るたび、出玉が増えていく。 三度目に通ったときついに出玉は、でかいバケツに移しかえられていた。
おそるべし先輩、おそるべしアラジン!
うらやましいが人は人、おれはおれ。 しょぼい枚数をコイン計数機に流していると、となりの計数機に 店員が台車にバケツとドル箱つんでやってきた。
あ、先輩だ。お辞儀をして話しかける
おれ「すごいっすねー、何枚いくんですかねー。」
先輩「ああ、もり君スロットするんだ。今日はだいぶ勝ったよ!」
その後たわいもない会話が続き、8600枚をたたき出した先輩と別れた。
もう少し打っていくか、とさらに店内をうろついていると 今度は先輩に話し掛けられた。
「まだ打つの?今から飯食いにいかない?奢るよー。」
おれは、人付き合いは慎重である。特に最初は。 初めて話すような、まだそれほど親しくなってない先輩に奢って もらうのはどうかなと思った。しかし、おれはご馳走になることにした。
思うに、スロットは人と人との距離を近づける。 スロットさえあれば、人間は分かり合えるのではないだろうか。 おれはこう提案するよ。
「スロットこそ人類を、世界を救うのだ!!」
・・・でも個人を殺すね、スロットは。
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