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明日から約1ヶ月間上京して父のいるアパートに住み着きます。 受験する大学から受験票が届いたので、飛行機が割引されるみたいです。 持っていく物をリストアップしてみたけど そこまで大した量にはならないみたい。 お父さんのアパートにも生活用品はある訳だし。 食事の事とか勉強の事とか不安なことはあるけど とにかく今の状況を変えることが一番良いと思う。 日記は東京からも書き続けるつもりです。 火曜日に、2年の時に担任だった先生からメールが届いた。 学校の「卒業認定会議」で私の卒業が正式に認定されたそうだ。 メールで先生も喜んでくれていて、こうやってわざわざ知らせてくれた程だ。 良かった。 これで確実に大学を受験できる。 3年間一緒に勉強してきた友達と先生と卒業式を迎えられる。 水曜日の夜、お母さんと二人で外に食事に行った。 妹と弟は塾があるから午後10時まで帰ってこない。 行った所は、また串揚げ屋さん。 私とお母さんで夕食を食べに行くとなると、いつもここだ。 雰囲気も良いし、美味しいし、気に入ってるお店だから。 はじめは何気ない話をしていたんだけど、 だんだん話題が私の過食症や通院のことになっていった。 その辺から折角の料理の味もわからなくなった。 お母さんは、私の過食症を『甘えてるから』とか『贅沢病だ』とか言った。 『恵まれた環境にいるから』『貧しい国にはこんな病気は無い』とか。 全てが最もな事で、反論できなかった。 お母さんはこんな話もした。 『本に過食症の女の子の話が書いてあったけど、その子はおばあちゃんが 作ってくれた料理だけは吐くことができなかった。折角作ってくれた料理を 吐いて無駄にすることが耐えられなかったんだろうね。その子は治る見込みが あるよ。でも、みかは何でもためらい無く吐くじゃない。みかは本気で 治そうと思ってないから、いつまで経っても治らない。』 お母さんの言う通りだ、と思って聞いていた。 いきなり目頭が熱くなって涙がボロッとこぼれた。顔の表情は普通なのに。 私はお店のトイレに駆け込んだ。 こんな事で涙の出る自分が憎らしかった。 情けない。馬鹿みたい。 鏡を見て、すぐにトイレを出た。 お母さんが私が泣いた事に気付いたかどうかはわからないけど、 話題は別のことに移って、また2人で楽しくお喋りした。 私は残りの串揚げを味もわからず呑み込むように食べた。 昨日は朝から過食。 冷蔵庫に入っていた賞味期限切れのひき肉でそぼろ丼を作ったり、 大量の焼きうどんを作ったり。 部屋にこもってひたすら食べて、途中で嘔吐して、また食べて。 全てを食べ尽くした後、嘔吐して、疲れて眠った。 起きたら夜の8時。 それからまた過食。 明け方に嘔吐して、今に至る。 今日は学校に行って、教室にある私物を家に持って帰らないといけない。 またお風呂に入って髪を整えてメイクして制服を着なければいけない。 本当は動きたくない。 でも準備して学校に行くなんて、いつもやってたこと。 面倒でも誰もがすること。 だからやるしかない。 よくお母さんに言われる。 『もう18歳になるんだから、親に頼るのはやめないと』 私もそうしなきゃいけないと思う。 今度は私が親を助ける番になるんだって。 こんな甘えた過食ばかりの生活はもう続かないんだって。 いくら嘔吐で疲れて身体が動かなくても、床に転がって眠ることは もう許されないし、やる事を後回しにはできない。 こうやって状況が変わっていけば、過食する時間もなくなって 普通の食事ができるようになるかな。 そうなればいいんだけど。 最近、文庫本をまた読み始めた。 本の内容に集中できるということは、良い方向に向かってるのかも。 この調子で英文も読めるといいんだけどなぁ…。 |
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