久しぶりに死を身近に感じるのこと


祖父が倒れました。
すぐに危篤に陥りそうとかそういうことはないんですが、持病のパーキンソン病の進行が酷くて大変みたいです。
見舞いに行ってきたのですが、かろうじて私のことは覚えているものの、呼びかけてももう返事は殆ど返ってきません。
自力ではもう食事がとれないとのことで、チューブだらけになった祖父の目は、何故かとても濁っていました。
170cmくらいあるのに、体重はもう48kgしかないとのこと。
ずっと唸るような声を出し続ける祖父と、疲れたような表情の祖母を置いて、1時間ほどで病室を出てしまいました。
今日はどうしても外せない会議と仕事があったのです。

正直、あまり仲が良かったわけでもない祖父です。
でも、それでも。
もうこんな姿は見たくない、そう思うほどでした。
又来るからね。そう言って逃げるように病室を出ました。

  • 椿説弓張月(中) (曲亭馬琴 岩波文庫)
      昔読んだときよりも、良く解るようになっていて嬉しい。

2003年10月03日(金)



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