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2003年08月29日(金) 夏の重い思い出

 本当に今年の夏はハズレだった。
 暑さが足りなすぎ!
 雨、降りすぎ!

 おかげで野菜は採れないし、米は不作だし、何といっても桃が美味しくない!
 糖度計で計測すると甘さは十分なんだけど、長雨のせいで水分を含みすぎているから、食べての味覚上は甘さが全く感じられない。
 ちきしょー、だ!

 仕事で自由が利かないから仕方ないけど、キャンプもやっていない。
 あー、キャンプしたいよ。

 今から5年前、とても貴重なキャンプをやった。
 キャンプ予定の前々日。日本に台風がやってきた。しかもかなり大きい。
 キャンプには遠方からも友達がやってくる予定だった。
 前日の夜まで決行するか延期するか決めかねていた。
 でも、やりたい気持ちに嘘はつけず、決行となった。
 友達は台風とともに私の住む地にあるキャンプ場へやってきた。まさしく台風の同伴参加。台風も私達と大騒ぎがしたかったのだろう。

 当初は湖のほとりにテントを張る予定だった。
 でも、台風でキャンセルが続出(というより、私達おバカ連中ともう一組しかいなかった)したので、好きなサイトを無区画でおもいっきり使っていいことになり、湖から200m位離れたところにテント村を設営した。
 銘々のテントの中心にタープ代わりにブルーシート(12畳くらい)で集いの場を作って、その日のディナーは豪勢に作った。
 ちなみに、雨の日や風の強い日にブルーシートのタープを設置すると、近隣のキャンパーから冷たい目で見られます。なぜならブルーシートは、「ゴショワシャラン!ゴショワッシャバッシャバン!」と音がして非情に辺りの静寂を破るのです。
 しかしこの日は周りにキャンパーはいない。私達だけ。どんなにうるさくても気兼ねをする必要がない。
 こんな贅沢なキャンプはなかなか出来ない。

 さて、明けて翌日。
 湖から200m位離れたところに設営したはずの私達のテント村は、なぜか湖のほとりに移動していました。
 いや、移動したのは湖の水。
 キャンプ開始当初からずっと降り続けていた雨で、湖は大増水していたのでした。
 私達ではないもう一組のキャンパーは最初から湖のほとりに設営していたので、夜中に撤収して帰っていったようです。これは最悪!

 湖はこんな状態。
 私の住む県内は、いたるところで土砂崩れや、川の氾濫で家屋が浸水したり流されたり…
 歴史に残る大水害でした。
 私の友達はやっとキャンプ場に来て、帰りはその何十倍も時間と体力を使って首都圏まで帰りました。
 でも、このキャンプが縁で今の奥さんと愛を育んで、今では一児のパパ。

 こんな素敵なキャンプをまたやりたいものだ。
 (被害に遭った方たちには内緒で)





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