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本を好きになったのは中学校3年の時でした。 本を好きになったのではなく、本を読むことが、ですね。 ちなみにそれまでは、この世にどぼじで「読書」なんてあるんだ、ばぐぁヤローというくらい大っ嫌いでした。
はまったきっかけは「刑事コロンボ」 受験勉強の合間に、いや読書の合間に受験勉強をやったくらいはまりました。
俺の場合は濫読です。 文学の系譜がどうのこうの、とか、芥川が直木がどうしてこうしたなんてのはどうでもいいことです。 だから、実は世に知られている純文学って読んだことがないものが非常に多いです。笑
では、どんな作家さんたちをむさぼり読んだか。 畑正憲。 椎名誠。 渡辺淳一。 柳田邦夫。 門田泰明。 中島梓。(栗本薫) 原田宗典。 阿刀田高。 中島らも。 などなど、他多数。 頭の凝らないものばかりですね。
で、こいつはすごい!とひたすらびっくりした作家さんは、鷺沢萌です。 高校時代に書いたという「川べりの道」と、次作の「帰れぬ人々」を読み、その文章の安定した存在感に心底感動してしまったのでした。 そして、何か自分と同じ匂いを鷺沢さんに感じ、彼女の書いたエッセイを読んでなるほどと思いました。 小さな自分の中に大きな悩みを内包している。けれど、その悩みに身を委ねるわけでも、押し潰されるわけでもなく、しっかり凝視し対峙している。そして、自分を支え、自分を晒している。 一方、捨て身の体で周囲に笑いを提供している。半端じゃなく、本気の捨て身の笑いを。 だから、ものすごい数の引き出しを心の中に持っている。その引き出しには隠れ家もあるし、温存しているネタもある。お笑いネタ、自分を昇華させるためのいい意味での騙しネタ、今はどうでもいいけどやがて光り輝くくずネタなど、引き出しには色々入っている。 この辺に似た匂いを感じたのかもしれない。
読書は楽しいですね。 でも現在、俺は苦境にあります。 妻から、本読み過ぎッ!と言われているのです。 厳密には、本買い過ぎッ!ということです。苦笑 古本を買い求めるしかないのですが、古本は作家さんの印税に全く反映されないわけで、なんかそれが心苦しいのであります。
そう思いません?
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