夜の電話でのやりとり。
Sherryに惚れてはいるのだけど、俺、大阪に帰るからな。 というA。
なんか難しいこと考えるね。私はA好きだよ。 と答える私。
えっ。。 電話の向こうでつまる。
1年後か2年後、大阪に帰って。 その後疎遠になって。 付き合っても後々つらいことがある、と考えるらしい。
意外と真面目だなと思う。
職業柄、出会いよりも、いきなりの別れのほうを多く経験している私にとって。 確定している「別れ」かそうでないかの違いで。 大体、例えばAと付き合ったところで、1年どころか1ヶ月もつかどうかだって解らない。 地球最後の日を危惧して、毎日空を見上げながら怖がる生活はしたくないのです。
大体。去年一年間で、何人との別れがあったか。 軽く300人は越えている。 その中の100人は、もう行方知れず。
ひとりひとり、大好きだし、思い出もある。 別れのときは、其れなりにキツイのだけれど。 いつか別れるからといって、情をかけないようにするほうが私には難しい。
それに。
正直に言えば。 最初から別れが解ってるから、好きだと普通に言えるのかもしれない。 だから、別れるリスクを回避して今をつまらなくするなら、 もったいないと思ってしまう。
絶対のものを信じていない私にとって、 別れがあろうと無かろうと、問題ではなく。 むしろ、解ってる分いいんじゃん?と思ってしまう。
なんていうことをつらつらと話していたら。
付き合おうか、と言われた。
単純すぎて、笑った。
実際のところ、「Aを好き」、という感情。
Tの匂いが「好き」だし、人を大事にするところが「好き」、我が物顔で身体を触ってくるのが「好き」 Iの宇宙人のような性格が「好き」だし、過干渉してこないところが「好き」 Aとの会話が「好き」だし、匂いが「好き」、好奇心旺盛なところが「好き」
どれも平行線上に並んでしまう。 問題は其処からどういう感情が生まれるかなのだけれども。 自分の性格を考えると、それが生まれてくる確立は低いように思う。
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