深夜、12時過ぎ。 Aから電話がかかってきた。
ああ、あの話をされるのか、と思ったら 何だか聞きたくない気持ち120%で、違う話を私からふった。 しばらく、英会話と日本語について、話してた。 関係ないじゃないかと思いつつも、 Aもその話に乗っていたし、 此の侭話しつかれて眠りましょう、のオチを期待した。
自分から吹っかけておきながら、 やっぱり私は肝心の部分で弱い。
携帯をスピーカーにして、 パソコンをいじりながら、Aの声を聴く。
いつもの夜、いつもの電話の内容。
Aの仕事について、ずいぶん長い間話を聞き、 初めて、Aのやっている仕事を認識した。 頭の中でかなり繋がってなかったのね、やっぱり。
会話はいきなり途切れた。 途切れるたび、違う話題をふっかけた。
Aが構える空気が伝わるから。 私はそれを振り払ってた。
思考回路が停止するとは、まさにこのこと。 なんの話の脈絡もなく、ふいに言われた、ヒトコト。
とうとう、Aと付き合うことになった。 多分、以前と大差は無いのだろうけれど。
次に会うのは2週間後。 いったいどんな顔して会えばいいんだろう。 彼氏という存在から、長いこと離れていたから、 イマイチ、感覚を取り戻せないで居る。
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