Aからの着信、23:30。 バイブで目が覚めて、不在着信履歴を見る。 Aの名前が浮かび、確認する。
数分もたたないうちに、Aからメールが入る。 「残念」というタイトルから始まり、 今日も寝てたか、、という言葉で始まっている内容。
毎日遅くまで一生懸命働いて、 会社から駅までの道のり、「お疲れ様」の一言も聞きたいよな。 なんだか可愛そうになり、えいっと起きて、リダイヤル。
コール音が何回か続き、 思ったよりも元気なAの声が響いた。
「ごめん、寝てたか?」
Aが謝る。 いや、謝るのは私じゃないかな。
「寝てた(笑)でも起きた。
さすがに、声を聴きたいなと思ったし。
いつも出れなくて、ほんとこっちこそゴメン。」
そう話したら。
「・・・俺、まだ外なんだけど、ずいぶん恥ずかしいこと言うね」
言われて私も気が付いた。 あ、そっか。 此れって、クサイ台詞の部類か。
そこら辺の間隔が麻痺しているので、 アタシが話す言葉はたまに物凄く照れられる。 ごめんよ、思ったこと其の侭口に出してしまうので。
初めて、照れるAの声を聞いた気がする。 リコールしてみて良かった。
毎度毎度、一個一個相手の事を知っていく。
Aの話は、週末の旅行の事で。 仕事上がりの私をピックアップして、 その足で旅に出る計画だそうな。
夜移動するから、車の中で寝るも考えたんだけど、 その日、Sherryは屋外イベントで疲れてるだろうし。 汗もかくし、風呂入りたいでしょ? だからどっか泊まろうと思ってるんだけど、どうかな? 今からだと取れるといっても限られると思うけど。
いや、まじで色々すんません、状態。
泊まる場所はラブホでも何処でも良いから、 風呂は確かに入りたい、と返した。
ほんと、裏方スタッフの仕事が入った日は、 ばっちくなるし、汗もかくし、疲れるのです。
欲を言えば。
一回家に帰って寝たいという気持ちもあるのだけれど。 日々、結構我慢させてしまっているので、其処は私が動けば良い話。
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