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2006年11月06日(月)   我侭。  

金曜、仕事上がりにAに迎えに来てもらってから、
昨日の夜まで約3日間。
暇さえあればくっついてる、そんな時間をすごして。
ああ、付き合いはじめって甘いなぁ、と他人事のように思う今日。


其れでもやっぱり、君の家に帰ってきて。
私は所在を失うことは変わりなく。
当たり前のように一人に慣れているAは
ちゃちゃっとご飯を作って、
それを私が味見したりして。
此処に私の居場所は無いなとぼんやりと考えたり。


本屋に入って。
料理の本をじっくりと眺め、
「此れは美味しそうだね」
そう言うレシピは一人分の人数分であることを感じるし、
付き合うということに於いて、あまりその先の重みが無い。
望んだことではあるし
期待されるのは嫌なのだけれども。
此処までスコーンとしていると、ちっとばかし寂しく思うのは
きっと私が我侭だからに違いない。


手や口にキスされる、
頭を撫でられる、
体の至る所を舐められる、


されるがままに体をあずけてはいるけれど
やっぱり私の心までは要らないように感じるのは気の所為じゃない。


あまり面倒くさく考え込むのは好きじゃないので。
まぁそれもアリか、と考え方を変える方向で楽に行こうと思う。
忘れてはいけないのは、Aはいつか帰る人間だということだけだ。
其処に私が一緒にいるという図は今のところ無い。
彼も、それを望んでいないように思う。


そんな君から、「好きだよ」
そうメールが入った。


そんな言葉は欲しくないのだ。
それ以上の言葉も欲しくないのだ。






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気軽な付き合いで行きたいのなら、
思わせぶりの確信犯で居て欲しい。

私は、軽く期待しつつ、ちょっと悩みつつ、
それでも、いざというとき、傷が深くなくて済むから。


ねぇ、確認したい。
期限付き、なんだよ、最初から。

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