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『スマスマ特別編』 - 2003年07月08日(火)

『スマスマ特別編』


『特別編』と名のつくものは、話題になったドラマの総集編というか、
もうちょっとこの勢いで視聴率とれたらラッキーぐらいの内容のものが多い中
かなり満足度の高い『特別編』だったな、と思う。

「24時間しか残されていなかったら」

いろんな人がいろんなことを答えていたけれど、
自分なら・・・何も出来ずに終わってしまいそうだな、と思った。
自分のために、そして後に残される人のために
身の回りの整理をつけておきたい、と思うけれど
24時間ではとても時間が足りなすぎる。
かといって、何かほしいものを買い漁るとか、
やりたいことをやるというのも、ピンとこない。
おいしいものを食べる、っていうのは出来そうかな?
うん、それくらいが自分できる唯一の事かもしれない。
これも、出来ないのではなく、やらなかった、という範疇に入ってしまうのかな?

大杉さんが言っていた、娘と遊園地に行って
観覧車で看取られるっていうのは、とてもロマンチックだ、と思った。
そこまでのシュチュエーションが作り出せるだけの父娘関係を築けている人って
一体どれくらい存在するんだろうか?
うちではありえない話だ。

中村先生は、もう亡くなっているからという事で
つよしくんの台詞はとても少なくて。
お母さんの夢の中での再会は、切なくて幸せで、とても悲しい。
お母さんが「ごめんね」って謝るところや、
好きなものを一つずつ挙げていって、最後に「お母さん」といって
目が覚めてしまうところは、涙無しでは見られなかった。
ところどころで流れる本編のシーンも、一つ一つがまだ私の中で
かなり鮮明に残っていて、辛かった。
ながら見の多い私でも、今回ばかりは集中してみていたわ。

お母さんは、きっと今までも、これからも自分を責めながら生きていくんだな。
それでも、けして後ろ向きにではなく、ね。秀雄自身がそうだったように。
なんかうまくいえないけれど、いい親子関係だな、と思う。
うちにも子供がいるから、お母さんの気持ちは痛いほどよく分かる。
謝るお母さんを、やさしくみつめる秀雄の表情は
感謝の気持ちがあふれている。慈愛の表情だね。

矢田さんと死生観について語り合うつよしくんは
裸足の足をもてあそんでいて。
何故素足なんだろう?綺麗な足だな。
なんてそんなところに見とれてしまったりして。

あまりに聞き上手で、自分の事はほとんど語らなかった感のあるつよしくん。
もう少し、つよしくんの言葉も聞きたかったな、と思いつつも
これでよかったという気もしている。
もう秀雄さんは逝ってしまったのだものね。

とても素敵な時間だったな、とあらためて実感。
こういうつよしくんをもっと長く見られるとうれしい。
いいドラマにめぐり合えて、よかったね、つよしくん。



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