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贋作・桜の森の満開の下 - 2001年06月26日(火) 観てきました。『贋作・桜の森の満開の下』。 凄かった。ものすごい舞台でした。 野田地図の劇団に登録してあるので ちゃんと優先予約の連絡も来たけど、 開始5分で完売、繋がったと思ったら売り切れで、 ジツハ今回のチケットは オークションでやっと手に入れたものなのです。 ナント22000円ナリ。 でも、高くなかったね、全然! 高いお金を出すなら イイ席じゃないとヤダ、と言うわけで 手に入れたのは2列目センター。 今回、舞台が奥に長く、 終焉後あちこちの席に座ってみたんだけど センター部の席でないと、損。 役者が駆けて行く舞台奥、 セットや照明に凝っていて、 奥まで見通せないと魅力半減なのです。 オープニング、耳男が桜の森でひとり話していると、 櫻の粉に取り囲まれますが ヒビノコズエらしい衣装で それが、ぞくっとする気持ち悪さ。身体の異様な膨らみが。 そこから、この物語は始まります。 ひとつ思ったのは、 これまでよりも、えらいフランクな創りになったなあ、ということ。 難解な言葉遊びも多くなく、 うだ話のようなアドリブのような軽い喋りで笑わせる。 これって、ちょっといままでにないことでは。 そして、観客席にはみだす演出も。 今回、初めての役者さんで エンマという鬼の役をした大倉孝二さんは、 メイクで顔がわかんないんだけども、 身体の線がすごくきれいで、目が離せません。 ぼそぼそっと面白いこと言う、 非常に現代的なコトバの面白さ、 間合いの面白さを知っている人だと思う。 これは、多分、野田秀樹にはもう無理な領域だから 彼自身の力でうまく舞台の幅を広げてくれていると思う。注目株。 (パンフ見たら、野田さんも 身体の線が独特、って書いててちょっと嬉しい) いやもうほんとに 観に行けてよかったと思う舞台。 休憩を幕間に挟む長いお芝居だけど ちっとも長さを感じさせない素晴らしい舞台でした。嬉しい。 ...
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