10年前の今日、あたしたち夫婦は阿蘇神社で挙式し、阿蘇プリンスホテルで披露宴をした。 あの日は朝6時ごろ起きると窓から見える景色は真っ暗。 秋の阿蘇名物の濃霧。 げ。飛行機飛ぶのかな?と心配になる。 昨夜から泊まっている人たちもいるけれど、友人達は東京から午前の便で来てくれるのだ。 それよりなにより、「窓のカーテンを全開にして午後の陽射しを一杯に浴びて」ていうあたしの希望は?
ところが、時間が経つにつれて、霧がどんどん上へ上へと上がっていく。 ホテルの裏のゴルフ場のグリーンがはっきりくっきり姿をあらわす。 続いて回りの木々が、そして阿蘇の山並が。 そして、すこーんと突き抜けたような雲ひとつ無い秋晴れの青空が出現したのだ。 式の前に、素晴らしい経験をしてしまった。 これで、あたしはこれから住む事になる熊本が大好きになってしまったのだ。
10年目の今日はぐずついたお天気。 午前中は支払い。 昼過ぎに実家の母からお祝いのお花が届く。 今日は「覚醒剤防止キャンペーン」で夫はかりだされている。 講演会だか大会だかにサクラで出席しなくてはならないらしい。 ウチのように薬品を扱っている会社は県や組合からの通達で結構こういった場所に出ることがある。 そんなわけで、今日はそれに出席のため仕事がいれられなかったようで、珍しく6時前に帰ってきた! う〜ん・・・こんな事は半年に一度しかないぞ。
夫は義母からあたしあてに預った封筒を渡してくれた。 お義母さんからもお祝いのお金。あたたかいメッセージとともに。 ほんとにいつも優しくてあたしみたいなじゃじゃ馬をかわいがってくれるお義母さん。さっそく電話をかけてお礼を言う。
早めにお風呂に入り、ご飯を食べる。 ところが、週末出かけるため、買い物に行ってないし、もしかしたら今日どこか食事いくかなと思ってたので、何も材料がない。 10周年記念になんともしょぼいメニュー(唐揚げとか枝豆とか)になってしまった。^^; 出かけなかったのは、ビデオを見るため。 新作の「E.T」だ。 ところどころ「あ〜ここ覚えてる!」って所があった。 それにしても、男の子っていいなぁ。 最後の自転車暴走族のところも、かっこいいし、死にそうなエリオットに「おじさんも10歳の時からずっと待ってたんだよ(宇宙人を)」っていう男性もそう。
女は現実が大事だけど男はいつまでもそうやって夢みたいなことをやったり考えたりしてる所がある。 今息子は宇宙とか恐竜とか遺跡とかミイラとかバミューダトライアングルとかに興味津々だけど、そういうのっていつまでも大事にしてほしいなと思う。 子供のときしか見えないものって絶対あるから。 そういえば、この前「サンタクロースっていると思う?」と聞いたら(去年はいると答えていた)「いるよ。だっていなきゃプレゼントくるわけないじゃん。」と言っていた。 窓のそばのツリーの下に置いていたため冷たくなっていたプレゼントの包みを 「あ〜っ!!まだ冷たいよ、今サンタさんが運んできたばかりだよ!」と言っていた幼稚園の時の息子。 そういう気持ちをいつまでも持っていてほしいな。
夫に「USJの公式ガイドブックとか買ったほうがいいかなぁ」と聞くと「いらんやろ。オレほとんど覚えてるし」だと。 そうだった、夫はすでに4回行っているのだった。しかも最初の2回は本当のアメリカのユニバーサルスタジオなのだ。くっそ〜。
それから息子が寝たので、2人で焼酎でも飲むかとあたしも久々のハードリカー。 (でもお湯割りだけど)2杯ほど飲んだら、ぽよよんとエライいい気分になってしまった。 夫が、あたしがあげたギターを弾いていたので、ちょっと貸してもらい弾いてみる。 中学の時に覚えたG、F、Emなどちゃりら〜んと弾いてみる。 で、どうしてそういう流れになったのか覚えてないが、なぜかさだまさしの「関白宣言」を2人でモノマネ付きで歌っていた。もちろんギャグですが。 や〜、歌詞、覚えてるもんですな。(笑) 「ちょっと〜、10年目の結婚記念日に関白宣言ってなんかこれ汚点じゃない?」 というあたしに「ええんや!もう12時過ぎとる!もう15日や」といいながら「さださん」化した夫は喉を震わせて歌うのであった。
それからビートルズナンバーを弾いて、夫はすっかりいい気分で寝てしまった。 楽しい楽しい一夜でありました。 それにしても酔ったぞ・・・・。
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