No Problem

2002年11月22日(金) イカ釣り哀歌


 朝起きたら、喉がむちゃくちゃ痛い。鼻水もたら〜り。
いかん、風邪だわ。
今日は、夜釣りに出かける事になっているのだ。
息子の釣りの師匠、コウゾウ君がぜひイカ釣りに連れて行ってあげたい、と。
今まで2回ほどチャンスがあったのだが、あたしが入院したりなんだりで行けなかった。
今日は、相当息子も期待している。
kankanにメールして、「最悪あたしが復活できなかったら、息子だけ連れて行ってちょうだい。」と頼む。
「無理しないでね。もし来られるようなら釣ったばかりのイカさばいて熱燗でやろうね」と返事。

・・・・・。
行かねばっ!!絶対治さねばっ!!

 卵酒を飲んで寝る。3時間くらい寝まくる。
びっしょり汗をかいて目が覚めた。
お、いいじゃんいいじゃん。治ってるじゃん。

 息子も帰ってきたので起きる。
なんと、バカ息子、また裸足で学校から帰ってきた。(-_-メ)
しかも、ランドセルからっぽ・・・。
「靴がないんだもん」
ないんじゃない、自分でどこかで脱いできて忘れてるんだっつの。
学校に行ってみつけてきなさい、みつかるまで帰ってくるな〜っ!とUターンさせる。
しばらくして「校庭にあったよ」とうれしそうに帰ってきた。ったく。


 集合時間の5時。
コウゾウ君から電話が入る。
「今どこ?」
「家」
「イエ〜って事はもう元気になったんだね」
一瞬、高度なオヤジギャグについていけませんでした。

 着替えて顔を洗って、圧力鍋で超早わざポトフを作りランタンとシングルバーナーを持って港へ。
すごい人である。なになに?イカ釣りって流行ってるわけ?
息子は早速コウゾウ君から仕掛けの作り方を教えてもらう。
きびなご(この辺でよく取れる小魚)を竹串に刺し、糸の先につける。
針はないのだ。
それを、ゆらゆら上下させると、イカが寄って来る。
竹串に抱きついたところを引き上げるというなにやら原始的な手法だ。
針と違って、「やべ」とイカが手(足?)を離したらおしまいなので、すかさず網ですくわなくてはならない。
なんだかユーモラスな釣り方だ。

 それにしても寒い。厚着してきたのに。
kimkim、kankanとそれぞれうどんを作ったり、ポトフを温めたりして子供たちに夕飯を食べさせる。
あたしはもう一度卵酒を作って飲む。
コドモは元気だなぁ。ご飯を急いで食べたと思うと、すぐまた釣りに戻っていった。
男コドモ達は「イカさばいてよ」と言うが、イカに触ったり、水で洗ったりというのがとにかく冷たそうでイヤだ。
イカ刺しで熱燗という魅力的な計画も、かすんでしまうほどの寒さだった。
風邪気味じゃなくて、お酒もガンガンいけて、という状態のあたしなら絶対やるんだろうけど。

 しゃべっているうちに声がかすれてだんだん出なくなってきた。
あたし達はもう帰りたいモードになってしまっていたので、テーブルやなべを片付ける。
男コドモ達は「今釣れはじめたところなのに〜(←ずっと言ってた)」とぶつぶつ。
最初は全然釣れなかった息子もどうにかイカ3匹を釣りあげた。
全員でコノシロ1匹、タコ2匹、イカは30匹くらい釣れたのかな?
3人で分けて持って帰る。
コウゾウ君は「師匠、師匠」と慕う息子がかわいいらしく、コノシロとタコもうちの袋に入れてくれた。

 午前0時ごろ帰宅。息子は車の中ですでに爆睡。夫がお風呂を沸かしておいてくれていたので、なんとか起こして湯船につからせて身体を温めてから寝させる。
タコ刺しは皮をむくのが大変だからゆでたほうがいいよ、というコウゾウ君のアドバイスで、早速湯を沸かす。
お湯に入れてもしばらくはくねくねと足を動かすタコ・・・。不気味だ。
でも食べちゃうけど。
夫が、ポールのアメリカツアーのCDを買って来ていた。
構成が日本のツアーとほとんど同じなので、とりあえず日本版が出るまではこれで盛り上がろうと。
あたしが帰ってくるまで、聞かずに待っていてくれたので(一緒に聞きたかったんだって)、イカ刺しをつまみに聞く。甘くてコリコリでむっちゃうまい。思わずビール飲んでしまう。
 1曲1曲聞くたびに、コンサートの時の様子が思い出される。
CDは2枚組なのだが、とりあえず1枚目だけ聞いてもう寝ようと言ったのが2時。
我ながら超人的な体力である。


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