No Problem

2002年11月23日(土) 両思いってやつか?

 風邪ひいてるのに、夜釣りに行って、夜中帰ってきてそれからイカ食べてビール飲んで2時まで起きていたバカは、次の日声が出なくなっていた。
それでも、寝てるわけにはいかない。
今日は、あたしら学級委員主催のクラス活動、「野鳥の森でバードウォッチング♪」なのだ。(涙)
8時30分に家を出て現地へ。
はじめて来たけれど、優しい係員のおじさんの解説で双眼鏡片手に、山道を登ったり下ったり。

 途中エミリちゃん(仮名)のお母さんに声をかけられる。
エミリちゃんは、むちゃくちゃかわいい女の子なのだ。
入学式の時に「なに?あのコすっごくかわいい〜っ!」と目を引いた、女の子。息子と同じクラスだった。
ほっそりした手足に透き通るような白い肌。形の良い小さな顔にフランス人形のようなブルーがかった星の浮かんだ瞳。
バレエを習っているというまさに少女漫画から抜け出してきた女の子。
でも、サッカーもやっていて性格はさっぱりしててボーイッシュな感じがまたいい。

 1年生のときから、あ〜こんな女の子に、ウチの鼻くそほり息子が好かれる事は絶対ないだろうな、と思っていた。
息子の方も全然興味がないらしく、「エミリちゃんってかわいいよね〜」と言っても「そう?」などと言っていた。

 ところが、この2年生の夏休み前くらいから、どうもエミリちゃんの事が気になるようになったらしく、ぽつぽつと名前が出てきた。
おお!やっとエミリちゃんのかわいさがわかったらしいな、息子よガンバレ!
そのエミリちゃんのお母さんがあたしに声をかけてきたのだ。いや、別にいままでも普通にしゃべってたんですがね。内容がすごい。
「エミリがhaji君のこと、尊敬してるんですよ。宇宙の話とか遺跡の話とかすごく詳しいんだよ、って言って。自分も影響されて、市立図書館へ連れて行ってって言ったりして。普段、学校の話しはあまりしないんだけど、haji君の話はよくするんですよ〜」

 あのエミリちゃんが、息子の事を尊敬だって?影響されただって?
「やった・・・・・!!!」心の中で激しくガッツポーズしつつも、(←オカン喜び過ぎ)冷静を装い
「いえいえ〜、ただ読んだ本を丸暗記してるだけなんですよ。それで偉そうに人にペラペラ喋ってるから、実際に自分で経験したり実験しないと、本だけの知識じゃだめなんだよ、っていつも言ってるんですよ〜」
「でも、ほんとにすっごくいろいろ詳しいんだよってエミリが言うんです。学校の図書館でもhaji君たくさん本を読んでるので有名だよって。やっぱり小さい時から読み聞かせとかしてあげてたんですか?」
「いやいや、そんな。あたしは本当は本ばっかり読んでないで、今の時期は泥だらけになって外で遊んで欲しいと思ってるんです。」
もしかして、エミリ母の頭の中では、息子=のび太じゃなくて、息子≧できすぎ君の図式が?
 洋服はいつも後ろ前に着てて、学校から裸足で帰ってくるし、なんてのがばれないようにせねば・・。

 ノーベル賞の田中さんを見てると、息子もこんな風になるのかな、と思う。(いや、失礼ですね田中さんに^^;)
自分の興味のあることには何時間でも没頭して詳しく調べるのだが、それ以外のことになるとぼーっとしてて自分の頭の上に鳥が巣を作ってても気がつかないようなタイプ。マイペースで、周囲の人の言うことをまったく意に介さない。
興味のあるひとつの事を極めれば、味のある人間になるんだろうけどな。
 でも、とにかくエミリちゃんは今息子に対していいイメージを持っている。
とても、まだかけ算の3の段が覚えきれてないなんて事がばれないように、教育ママしなくちゃだわっと鼻息が荒くなるのであった。

 昼過ぎまでゆっくり山中を散策して、それからマックへ移動。
お昼を食べて家に帰ると夫も風邪らしいので、おかゆを作り、昨日のコノシロを塩焼きにしてあげる。
洗濯物がたまっていたので、2回やる。部屋を片付けたり限界まで頑張って、布団へ。熱を測ると感触では38度以上っぽいけど、実際は37度2分しかない。
息子が、「お腹すいたよ〜、夕ご飯は?」と覗きに来て、あたしの額をさわり「あつっ!」と言って台所へ走ってアイスノンをタオルに包んで持ってきてくれる。
こういうのは彼のとっても良いところ。すごくうれしい。
冷たくて気持ちいい〜としばらく冷やしていたが、もう7時過ぎてるので何か準備しないと。
冷蔵庫にあるものでおでんを作る。
今日はお風呂にはいらずに早く寝よう、と思ったが、夫が夜仕事に出かけるので、一応起きて待っていた。

 帰ってきた夫が、すぐにこたつにもぐりこもうとするので、「うがい、手洗いして」と言ったら、すごくいや〜な顔をした。
夫は風邪をひいたらものすごくしんどくなるタイプなので、ひかないように、という気持ちから単純に言ったことなんだけど、ほんとはこんな事言われなくてもやってよ〜という気持ちが声に現れたのかもしれない。
「なんでそんな顔するの?風邪ひかないように自分で気をつけなくちゃじゃない」と言ったら夫が激怒した。
あたしの言い方が偉く高圧的で、この家で正しいのはあたし、あたしの言うことをとにかく聞けばいいんだ、みたいなふうに聞こえたらしい。まず、この寒い中仕事に行って帰ってきた夫に対してねぎらいの言葉をかけるのが先だろう、とけんかになった。
しばらく言い合ってたが、お互い論点がまったくずれているので(あたしは健康管理というかうがい手洗いのことだし、夫はあたしの物の言い方に怒っているし)途中で打ち切って先に寝た。


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