No Problem

2002年12月17日(火) 仕事は現場でおこっている

 入金処理がたまっていたため出社。
ところが、事務員が家庭の事情で急遽早退する事に。
電話番などしてみるが、なにしろまったく現場のことがわからないので、自分でも情けない。
 うちは卸売業であたしがやっている仕事は、資金繰り全般、得意先からの入金処理、仕入先への支払い、伝票と照合しての仕入れ商品のチェックと売上げモレのチェック、それから給与や社会保険、備品・事務用品の補充などの総務的なものだ。
それらは、「商品」ではなくて「帳票」しか見ずに行われる。
得意先の名前と、毎月いくらくらい取引があるかはわかっていても、どの商品を使っているかまではわからない。
 
 電話をとるのが怖い新入社員状態だ。
また、たとえがポッキーになってしまうが。(実際は違うよ)
お客様「○○です。ポッキー1箱お願いします」
haji「ポッキー1箱ですね。ありがとうございます」
と言って倉庫に行くと、そこにはダブルショコラポッキー、ムースポッキー、期間限定いちごポッキー、アーモンドクラッシュポッキー(カフェオレ)アーモンドクラッシュポッキー(マイルドショコラ)、みるくポッキーモー娘。カード付なんてのが並んでいて、こめかみに三本線入ってしまう。
そして事務員に聞く。
haji「何〜!ポッキーっていえばポッキーじゃないのっ!!なんでこんなに種類があるの?○○さん『ポッキー』としか言わなかったよ!」
事務員「あ〜、○○さんでしょ。あそこはいつもダブルショコラポッキーですよ。」
てな感じで。仕事のできないあたし。

 haji「ねぇねぇ。このダブルショコラポッキーだけど。1箱ってことは、これ1つでいいってこと?それともこの1ダース入りの箱1箱ってこと?」
また事務員に尋ねる。
事務員「ダブルショコラは1個で1箱ですよ。でも、いちごポッキーは小さいから6個入りが1箱なんですよ。」
すっげ〜っ!!!
すごいよ現場。あたしなんかほんと足手まといだもん。
でも、なんか情けない>あたし

 夫は「社長の奥さんが仕事をするなら中途半端が一番だめ。現場で毎日ばりばりやるか、一切オモテに出てこないか」と言う。
一応、一切オモテに出てこないを貫いてるんだけど、うちみたいな慢性人手不足零細企業だと、現場もわからなきゃならない、と思う。
でも、ポッキーよりさらにさらに多品種多品目の我が業界、毎日朝から晩まで会社に詰めてなきゃ商品なんか覚えられない。
それには今の40キロ離れた自宅から会社の近くへ引越しするしかない。
今も会社は義父母の自宅の敷地内だが、義父母の時代から土日関係なく夜討ち朝駆けで電話がかかってくるような我が社、どだい、社長夫妻が別の場所に住んでいるということ自体が無理があるのだ・・・と、だんだん考えがどつぼにはまっていくので、もうやめよう。

 一応あたしも気を使っているのだ。
会社の掃除の不行き届きは気になるが、たまにしかこない奥さんが、掃除して帰るのもなんかいやみっぽいなぁと思って手や口を出さないようにしている。(決して掃除キライなのではない)
夫が、どちらかというと神経質、完ぺき主義っぽいキャラなので、あたしはおまぬけなてきとう〜奥さんぽい言動を心がけている。
事務員が同じ年齢なので、わざと井戸端会議っぽい話で盛り上がったりもする。
でも、夫は「プロとしての真剣な仕事をしていればおべんちゃらを言わずともお互いの信頼感は培われる」と思っている人なので、あたしみたいに、コミュニケーションの手段として「なんかシミが消えるコラーゲン買ったって!その後どうした〜?」なんて話を社員にしかけてしまうのを聞いていてさぞ苦々しく思っているだろう。

 最近うまく回っていた感じで見ないようにしていたが、会社の弱点というか、自分の弱点を思い知らされた一日だった。
実はなにも解決していないのだ。



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