No Problem

2003年02月08日(土) 実のある会議

 1月は、社長の多忙、社員の交通事故、インフルエンザなどで会議の時間がとれなかったので、今年初めての会議である。
 あたしは、東京の大きな会社に就職したが、今考えたらまぁよく会議があったもんだ。
だいたい、平日の5時から、とかが多かった。
だから外回りを4時くらいには切り上げて帰社していたが、週に2〜3回はあったなぁ。議題は、どうやって売上をあげるかだ。

 現在、うちの会社では全員が集る会議というのは、月に1度土曜日に時間をとるのがやっとだ。平日の5時なんてとんでもない。
うちは、歯科医師・歯科技工所を相手に材料や器械を扱う卸売業だ。
夫は数年前から、モノの流通だけじゃこの業界はもうだめだ、と、学術的な仕事にシフトしてきている。著名な先生を招聘しての、学術セミナーや実習会を企画・運営する仕事だ。

 だいたい、そういったセミナーは土日にある。
ほぼ3〜4つのスタディグループのセミナー企画を請負っているので、毎週土日は何らかの勉強会があることになる。その他にも、歯科医師会主催の一般向けのイベントなどにも、材料商として手伝いに顔を出さなくてはならない。
 また、治療機器の取り付けなどは歯科医院の営業時間外に行われる。
これらは、すべて土日か平日の夜7時過ぎ〜深夜に及ぶ。

 小さな会社なので、ほんとに全員が1人で3人分くらいの仕事量で頑張っている。
まだ、小さな子どもがいる社員もいて、きちんと休みがとれず申しわけない気がする。
しかも、残業代はつかないし休日出勤手当てもあげられないし、有給だって病気の時以外はとれないのが現実だ。
労働基準局がなんだ、じゃ、うちの子達がやってるくらいの仕事あんたできる?などと、逆ギレしたりして。(笑)
 
 何でも扱える卸売業ということは、言い換えれば、サービスが低下すれば、いつでも別の会社(通販含む)から、その欲しいものが手に入るということだ。
別に顧客はうちからじゃなくても、いくらでも安く買える会社がある。
この辺がメーカーじゃなく卸のつらいところ。
 仕方なくどんどん価格を下げ、低価格競争は白熱化し、言われればいつでも配達します、土日の取り付けだって喜んで、ってことになりみんなが一日の仕事時間13時間なんて状況に陥ってしまったり。

 それでも、熱意溢れる若社長である夫は、企画力や人脈を駆使して、この業界の常識を変えようと努力している。
今日の会議は、久しぶりに全員で新しい会社の方向性について、熱く語り合えた有意義なものだった。
小さな会社ならではの、「みんなで創る」おもしろみが感じられる仕事を増やしていく事ができれば、今の長時間労働も報われるようになるのかもしれない。

 全国の個人事業主、零細企業のみなさん。
自分たちこそが、この今の日本経済の破綻を、体を張って阻止しているのだと、堂々と胸を張って頑張りましょう。

 でも、息子は大手か公務員目指してほしいな。(´-`)


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