2003年02月28日(金) |
ありがとう すてきなはっぴょう会 |
月末で振込などやらで忙しい日。 今日は2時から学校で子供たちの発表会があるので、その前にkimkim&kankanとランチしがてら、クラスのお別れ会の企画を話し合うことに。 2年続いたクラスも、これでばらばらになるので、3月中に一度好評だった大人&子ども一緒の公民館でのお別れ会をやろうという事になったのだ。
公民館だと、飲み物やお菓子の準備全部学級委員でしなくてはならないので、大変なんだけど、500円くらいの安い会費でできるし、小さい子も一緒に騒げるのでとっても喜んでもらえるのだ。
それから、学校へ。 「受付」が作ってあり子どもたちが自作のプログラムや保護者の名札などを渡してくれる。 会の名前は「ありがとう すてきなはっぴょう会」。 企画からなにから全て子どもたちだけで考えたんだそうだ。 2週間ほど前から「今までの自分や周りの人を振り返って、あらためてこれまで大きく成長できたことに感謝しよう」ということで、自分の小さかった時の写真や話をおうちの人に聞くということをやっていた。 別室にはその写真などが貼ってあって、きれいな飾りつけもしてある。
発表では、まず「できるようになったこと」というので「縄跳び」「九九」「けんばんハーモニカ」など1人1人が頑張ってできるようになったこと、得意なことを披露するようになっている。 息子は、最後のお家の人への作文を代表で読むということで、楽しみにしていた。 こういう読んだり書いたりというのは、得意なんだけど、「できるようになったこと」ではなんと「縄跳び」のグループにいるではないか。 うそ〜!大丈夫〜?(~_~;)
さすがに女の子は上手い。「あやとびの2重とびが20回できるようになりました」とか言ってやっていく。 それでも、普段はできるんだろうけれど、教室ということや保護者がたくさん見ている本番ということで、失敗してしまう子が多い。 運動オンチの息子のことだから普通の飛び方で10回もできればすごいんじゃないかな?と思っていたら、元気に名前を言った後、 「前回し飛びが100回できるようになりました。前回し飛びをやります。」と宣言した。 息子は決して太ってはいないが、軽やかな飛び方というよりはドタッドタッという迫力のある飛び方だ。 それでも、ちゃんと飛べている。26、27とまわりのみんなが声を出して数える。 心の中で「うそ〜ええ〜っ??」と思いつつ、41、42とかまでくると「あ〜50回まで飛べますように!」と祈るような気持ちになった。 50回で飛ぶのをやめて、何事もなかったように元の席に戻っていった。
すごいすごいすごい!! 息子が縄跳びで50回飛べるなんて! な〜んか、あたしの方が勝手に「この子は運動のセンスない」と決め付けてしまって(あたしにくらべてって事なんだけど)いたことを、本当に申し訳なく思った。 考えたら、彼はかけっこでも、持久走でも、なんでもいつも一生懸命頑張っているじゃないか。もちろん一番になれることはないけれど、本当に真剣にやっている。 心から自分の考えを反省するとともに、本番でちゃんとできた息子を誇りに思った。
それから、この1年間の思い出を振り返った劇を見せてもらい、最後に子どもたちが「どうしてもこの歌を歌いたい」と言って選んだという「世界に一つだけの花」を合唱。 これって、SMAPの歌なんだね。知らなかった・・・。おばさん化。
あたしは、この子どもたちの合唱てのにとても弱くて、すでに涙腺が・・・。この学年は「世界が一つになるまで」も手話入りでいつも歌うんだけど、こういう愛と勇気と希望系の歌を1人1人がまっすぐ前を見つめて大きな声で体を揺らしながら歌うのを見ると。 みんな1年生の時に比べて本当に大きくなった。 みんな素直な良い子ばかりだ。ご両親の離婚で来年からは別の小学校に行ってしまう子もいる、おうちの人がこの2年間いちどもこういった参観に来られない子もいる、お母さんが1人で育てている子もいる。こういった子達ほどあたしなんかが学校に行った時にうれしそうに声をかけてくる。
こんなまっすぐな瞳で見つめられると、クズな大人であることが恥ずかしくなるような気が・・(-_-;) 歌の歌詞じゃないけれど、どの子もみんな世界に1人だけ、自分だけの花を咲かせられる大事な種を持っているんだねと思う。 そして、どの子もみんな愛されたいと思っているんだなって思う。 あたしたち大人はもっともっと子どもの気持ちにしっかりこたえていかなくてはいけないんだな、と改めて思った。それは子どものわがままをきくとか、言いなりになる、というのではなくて、「自分を認めて欲しい」という気持ち。 自分の子だけではなくて、地域の子全部そうだ。 昔のように大人同士がもっともっと知り合って、地域がひとつの共同体としてまとまる必要があると思う。 そうすれば、コンビニの前に9時ぐらいに座ってる子を見ても「どこの子かしら、親は何も注意しないのかしら。」なんていぶかって通り過ぎる前に「○○君じゃん!お母さん心配してるよ、もう帰りなさい!」って言えるんだろうな。
息子の作文にはあたしたち両親への感謝の言葉が書いてあった。 しっかり読むことができて一安心。 今日は幼稚園や保育園の先生たちもご招待したので、あたしたち学級委員はお茶を出して接待。 その間に、息子はshu君とウチで遊んでいるというので先に帰した。 終わって、kimkimと一緒に家へ。 2時間ほどお茶飲みながらいろいろしゃべった後、泊まりたい〜というshu君をひきずって帰って行った。
本当に、今日はすてきな発表会だったよ、みんなすごかったけど、やっぱりお母さんはあなたの縄跳びが一番驚いたよ〜♪と抱きしめて、ご飯を食べてる時は「発表会どうだった?」と珍しく夫からも電話があったりして、ディズニー映画みたいな愛の溢れる我が家〜という夜だった。 お風呂に入ってから着替えを出しに息子の部屋に入ると、ランドセルがない。 あれ?ランドセルは?
持って帰ってきたよ、と言うので家中探す。ないじゃん。 先に帰ってカギがなかったから庭で遊んでたんで庭じゃないの?と探しに行かせる。やっぱりない。 おどりゃ〜、ランドセルどこやったんじゃ〜!!と夢と魔法のディズニーファミリーは突然寺内貫太郎一家へと変身。 「ど〜せ、あんたの事だから○○○××で***なんか絶対に@@@なんだから、んも〜っっ!き〜っっ!!!」と罵詈雑言を浴びせちまいました・・・。 校庭か教室に置きっぱなしなんだろうな〜と思い、明日の朝取りにいかせようと思ったが、今夜雨振りそうなんだよね。 時刻は9時半。 思いっきりイヤミを言いながら、さすがにこの時間1人で行かせるわけにいかないので、一緒に学校へ歩いていく。 もう、誰もいなくて(校門って夜も開いてるのね)、夜の学校はこわい〜。 あたしも1人なら絶対だめだわ。
「帰る前に鉄棒で遊んでたから鉄棒のところにあるかも」と言う息子の後をついてくと・・・、はい、ありましたよ。(;´Д`) 帰りも「ど〜してアンタはそういう風に自分の物を大事にしないの!以下同文」 「世界にはランドセルなんて買ってもらえない子がたくさんいるんだよ。ここが日本じゃなかったらもうこのランドセルなんか売られちゃってるよ!以下同文」
今日は怒りたくなかったわ〜。でも、ま、息子らしいな。
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