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2000年10月11日(水) フリーター

NHK教育TV「ETV2000」なる番組でフリーターについて何かやっていた。大槻ケンジがコメンテーターで出ているというので、てっきりフリーター相手に
「お前等はダメ人間だ!」
と説教するのかと思っていたがどうやら違った。
何をもってフリーターというのか理解に苦しむが、自分の意志で定職に付かない若年層のことを言うらしい。
日本には今、150万人いるという。
なんだ。たったそれだけか?1500万人なら騒ぐ価値があろうが、たかだか150万人で何を驚く?
どうせ未来のない絶望日本。ある意味、先見の明があるというもの。
生きていたってしょうがない役立たずのゴミと自覚出来ているだけでも立派じゃないか。むしろ総てを放棄して絶望に生きる覚悟さえあれば、上級官僚の道を進むより賢いもしれぬ。
経済的自立を放棄し、親と同居している成人を最近はパラサイトとか呼称するらしいが、それがどうした?
もはや死の拠り所さえ見つけることの出来ぬ状況下、ダメな人間はとことんダメになって生き恥を曝せばよろしい。それを他人がどうこう言えるか?
邪教徒のいいなりで堕ちていくしかないこの日本に人生を賭けることなど無意味だ。まともに労働するほど邪教徒にいいように利用されるだけ。
大槻ケンジも語っていたが、いずれフリーターと称される若年層のほとんどは30代後半で救いようのない絶望感に堕ち込むだろうと。
それでいいのだ。
あとは死ぬだけ。ここで初めて己の死の拠り所を発見出来る。
生と死は等価値であることに気がつくのだ。
結婚も出来ず、子も残せず、地位も名誉も財力も何もない自分に出来る事は唯一死ぬ事。
特に男は救いようがない。
フリーターの男は生ゴミほどの価値もない。クズ、ゴミの類と自覚出来た時、はじめて己の魂が覚醒するのだ。
死ぬしかないと。
己の惨めな人生を己たらしめたのは、祖国日本に対する邪教徒の策謀であると気が付いた時、自分が己の敵を認識することで初めて死の意味に覚醒するのだ。
そしてその死はこの国を堕落から救う聖戦における殉職として報われるのだと。
武器を手にし、邪教徒に対する報復の戦士として玉砕する。
もはやそれ以外に己が存在する価値などないのだから。

闘争しない男、つまり経済力のない男に生きる価値など微塵もない。
マスコミはこうデマを飛ばす。
「女性は自らの経済力が増した分、結婚相手も対等な価値観を持ち、家事、子育ても共同でやってくれる男性が望ましい」と。
笑止千万!
そんな結婚相手を望む女性はどこにいるというのだ?
こんなものは机上の空論。邪教徒が日本の国力を低下させるために考え出した策謀宣伝に過ぎない。
女性はいつの時代にも男性の闘争力、経済力に依存して生きてきた。
家事は出来るが経済力のない男がいつ、どこで羨望の的となった?そんな男を理想の結婚相手に選ぶ女性など過去にひとりも存在しなかったし、未来永劫そんな男を求める女性など現れはしない。
女性は美しさを武器にし、男は経済力、地位、名誉に裏付けされた力を武器にして生きてきた。
これは動かす事の出来ない生きる闘争の掟である。
これを放棄した人間に生きる資格などないのだ。
美しくない女性に生きる資格などないし、力のない男に生きる資格などない。
ダメな男女に残された選択肢は生き恥を曝すか死に拠り所をみつけ、自決かのどちらかだ。
「ETV2000」の番組で、もうひとりの偽善ぶった人材コンサルタント女性コメンテーターが「頑張らなくても生きていける新しい時代がきた」とか偉そうに発言していたが、冗談にもほどがあろう。だったら、あんたがスタジオに居並ぶ絶望男性フリーター全員に美人の嫁を斡旋しろよ。
あんな経済力のない絶望男性フリーターに嫁ぐ女性など何処にいる?
笑わすな。
生きる闘争をしない敗北者に「頑張らなくとも生きていける時代」など永遠に来ないのだ。結婚も子も残せない男性はもはや死んでいるのと同じ。
生きる屍だよ。
屍には屍に見合う絶対的絶望に彷徨すればよいのだ。
そして死ぬ。
偽りの希望に縋って何になろうか。
彼等に生きる希望は微塵もない。


絶望皇太子