transistasis
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2001年03月10日(土) ヒトと蝿

少し前に報道されたがヒトの遺伝子と蝿の遺伝子情報量は倍ほどにしか違わないという。
猿とでは9割方同じ量だという。
ヒトとそれ以外の生物を分け隔てているものはその物理的情報媒体ではなく、別の何かが作用しているはずだと。
ではいったいそれは何なのか?
いや、そもそも蝿と人間ではどれほどの違いがあるというのか?
地上300m上空から俯瞰してみる首都東京の光景はまるでシロアリの巣だ。
一見高度な科学技術の上に成り立っているかのように見える文明社会も宇宙から見れば床下に巣食うシロアリのそれと何ら見分けは付かない。
スケールをかえて見れば大抵の生物群は同じ形態をしている。
おそらく、この肉体という魂の器にいる限り、我々は変わる事はないのだろう。実質的に数億年前のバクテリアのコロニーと何ら変わってはいないのだ。
だがヒトゲノム情報の中には何に使われているか解らない部分が相当量あるという。
その領域こそヒトが生物としての肉体を捨て新たなる魂の座にステージアップするための暗号が隠されているのではないかと囁かれている。
人類補完計画。
この遂行にはその秘密領域の解読が不可欠であることは言うまでもない。
すでにどこかの組織が解読を完了し、サルベージされた『超越した存在』から神の復活実験を実践している可能性も捨て切れまい。
先日のシアトル近郊の地震。
あれも噂によると神の接触実験による衝撃波という説がある。あるものが失われたために。
そのあるものとは?
実はそのあるものが例の「えひめ丸」に積まれていたという噂がある。
深海に沈んだ原潜衝突事故の「えひめ丸」サルベージも、あの船が密かに米国から運び出した「神」のサンプルを何としても回収したいがためというのが本当の理由ともいわれる。
つまりあの事故は偶発ではなく機密サンプルが日本に運ばれないための阻止行動だったと言えまいか?
「えひめ丸」は漁業実習船を偽装したスパイ船だったと疑う米当局者は多い。
ヒトゲノム計画。それを征するものが人類補完計画の実践者となる。
水面下では今でもその熾烈な争奪戦が繰り広げられているのだ。


絶望皇太子