とどすダイアリー
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2004年01月26日(月) あらすじ本

日本で流行っているものの一つに「あらすじ本」て言うのがあるらしい。またコマーシャリズムのお手軽企画かな、と思ったら発端は高校の校長先生をリーダーとする先生軍団がマジメに子供たち(中高生)の読書離れを食い止める方法として一生懸命考えた結果の産物だったとの事。ちゃんと原作のキモは残してフレーバーを感じさせながらなんとか1作品5ページに収めたものとの事。「あらすじで読む日本の名著」(中経出版)

このオリジナル企画は良いんだよね。でもさあ、これが売れたからって、便乗で同じような企画の本が既に山盛り出版されていると言う事実。貧困だねえ。これじゃインテリジェンスをリードする出版業界なんてものは全く感じられない。商売、商売、ってか。そう言えば「XXXXX出来る人、出来ない人」みたいな題名の本も凄かったね。これだって、あんたら一体見識とか独自性とかある訳??って感じたね。

こう言う雨後の筍シリーズでは今度は「一冊に何作品収録されているか」競争になって、1作品に2ページくらいでドンドン次に行くらしい。こりゃ、あらすじじゃなくてキャッチフレーズの世界だね。書いてる人達って恥ずかしくないのかな?だって自分にはオリジナリティー有りません、物まねです、ってオデコにシール貼って歩いてるようなもんでしょ。

こう言うダイジェスト版を読んで、「あ、これ面白そうだから本物読もう」って原作が売れるようにはまだなっていないらしい。カタログ売れて品物売れず、かな。

そして買って読んでるのが「中高生」じゃなくて「中高年」だってさ。



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