地球の走り方



胸くそ悪い。という読後感

2011年08月06日(土)

昨晩から今日にかけて、一冊の文庫を一気に読んでしまった。
睡眠時間も、仕事の時間も、削ってだ。
もちろん、一気に読ませるだけの文才はあるんだろう。
が。

正直、胸くそ悪い。ので、敢えてここでは特定しないようにしよう。
日記を読んでいる人にはわかるだろうけど。

某書店が、「エロ怖ミステリー」というポップを掲げていたが、こんなのエロでもなんでもない。
ただの、狂気。
ていうか、人間が欲望を抑えられなかっただけじゃん。

人間のイヤな部分を見せつけられた。
いや、こんな嫌な部分を持った奴、僕の周りにいねーぞ。
最後まで読んで、ミステリーの謎が解かれても、誰も救われない。
読んでる僕も救われない。

ホラーという分野はこれで成立しているのかもしれないし、一概に否定できないんだけど、こんな本に出会って、選んじまった自分に、凹む。

欲望に正直に生きれば、僕も、ああなるんだろうか。

ただでさえ、昨日から、色んな情報から自分を閉ざしたくて仕方が無かったのに。
辛うじて、仕事が自分と世界をつないでいたのに。
なんだか、負のエネルギーが流れ込んできて、自分を痛めつけたくて仕方がない。

昨日まで輝いていたものが、輝いて見えない。
心が、躍らない。
愛が醒めたのなら、本当に、本当に、それが幸せだけど。
きっとそうじゃないよな。

見たくないもの、聞きたくないこと、から、目をそらして、耳を塞いでいるだけなんだろう。

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由比 [MAIL]

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