いつの日からか
私は人と出会う度
その歌声を聴くようになった
当たり前だけど
ひとりひとり違っていた
あれから月日が経つごとに
出会いと別れを繰り返し
私は歌声が人の心を知る手段だと確信する
器用過ぎる程
音の扱いが慣れているけど
本当は切なさ混じった鳴き声だったり
凄く熱くて
とても優しいとは言えない声
予想を遥かに越えた男臭さが見えたり
不器用過ぎて
大きな目標が自分の胸にあるけど
まだ自分を掴めていないただのカッコつけだったり
とても落ち着いていて
意外な程に優しい声
身に染みるほど癒してくれたり
言葉では言い尽くせない位
身体から発せられる歌声に
何もかもが秘められている
誰かの本当の心を知りたい時は
その人の歌声を聞くべし。