2004年11月22日(月) |
すべての雲は銀の・・・。 |
読書の秋ですねー。
今まで読書の秋をそこまで感じたことは無いのですが、
今年は自分でもビックリするくらい読書の秋なのです。
本を読むのが最近の日課です。
と言っても、新しい本を読んでいるわけではありません。
数年前に買った本を今さらながらに読んでいるのです。
せっかく新書を買ったというものの
あたしは最初から最後まで読んでおりませんでした。
最近、自分の大きな欠点に気がついたのですが、
話を読み始めて後半が気になると、
後先考えずに後半までページをパラパラめくってしまうのです。
それで自分の希望通りの展開じゃあないと
『いやー、つまんないっ。』
と読む気が失せます。ダメダメです。
そんな感じで読むのを放棄していた本がありました。
村山由佳という著者の
『すべての雲は銀の・・・』という本。
ストーリーは大学生の男の子が
自分の彼女に自分の兄と浮気をされ、
自暴自棄になって大学を無断欠席し、
友人から紹介された長野県にある民宿で働き始めるというもの。
そこでの人との出会い、それによっての主人公の成長が
主な内容です。
この主人公の男の子と元彼女との関係の展開が気に入らなくて
読むのを止めてしまっていたのですが、
今回、ふと目に止まり、気に入らない展開があるにせよ、
読み始めることに決定。
そうやって読み始めたら、あたしところどころ内容知ってるんですよ。
やっぱり抜かし抜かしで読んでいたようで。
読書をするものとしては失格です。
でもそうやって読みはじめたら
話の内容の質の高さに気がつきました。
この著者、だてに作家やってません。
生半可には作れない物語の設定、内容。
素晴らしいと思いました。
ところどころ重い内容もありながらも
笑えるところがあるのも素晴らしい。
最初は、読んだら捨ててしまおう。
そのためには最後まで読んでしまおう。
というノリで読み始めたのですが
後半になるにつれて手放すのが惜しくなってきました。
というわけで捨てません。
しばらくは飾っておくのです。
そしてそのうち、この著者の別の作品を
ぜひとも購入したい!
こんな感じで、あたしの読書の秋はまだまだ続く。
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