最近、バッグを探しているのです。
比較的大きめのバッグ。
いっぱい本を入れて持ち歩けるような。
だからといってキャリーバッグみたいなやつではなくて。
しかもトートバッグでもなくて。
さらにブランドものでもないです。
そんなの却下です。
高すぎてやってられん。
結構長持ちしてくれそうな、安めなやつ。
もし短期間で飽きても困らないような値段の。
そんなものを探していて、今日それらしきものを見つけました。
ですが、そのバッグ。
ちょっと高めなところに飾ってあったのです。
だから忙しそうな店員さんの手の空くのを待って、
1人の店員さんに声を掛け、
そのバッグが見たいので、取ってもらえないか頼んだのです。
その店員さん、快く引き受けてくれて
脚立を持ってきてくれました。
だけど、なんだか脚立を立てかけた場所が微妙に違う。
彼女のいるところはマフラー。
あたしの言ったのはバッグ。
こうやって書くと恐ろしいほど違いがあるのですが、
口に出して言ってみたら似てたのかもしれません。
その店員さん、場所を間違えてしまったのです。
だからあたしはその店員さんに。
『あっ、すみません。
マフラーじゃなくて、こっちにあるバッグなんです。』
と言った途端、その店員さん
脚立に足をかけた状態からバランスを崩して
よろよろっとなってしまいました。
あっ。よろけさせちゃったなー。
申し訳ないなーと思って謝ったところ。
『いえいえ、大丈夫ですよー。
でもちょっとビックリしちゃいました。
お腹に子供いるもんだから、余計にねー。』
とニッコリ。
えっ。お腹に子供いるのに
脚立に登ろうとしてるの?
危なすぎやしない?大丈夫なのっ?
もうあたしはそれから先、
気になって気になって。
脚立を持って支えたいくらいだったけど
そうしたら余計バランスを崩すかもしれないし
ハラハラしながら彼女を見ておりました。
でもとりあえずバッグを取ってもらって
お礼を言ってその店員さんから離れたのですが、
その店員さん、何だか様子がヘン。
遠くで他の店員さんが
『お腹痛むのー?大丈夫?』
とか言っているではありませんか!
もうあたしは怖くて怖くて。
あたしがバッグを頼んだせいで、お腹痛くなって
流産しちゃったら・・・。
と、元々小心者なので悪いほうへの想像力が逞しいです。
結局、そのバッグは思ったのと違ったので
返したのはいいのですが、
脚立に乗って戻そうとしたのが
またその店員さん。
何でお腹痛いと言っている人をまた使うんだー!
脚立にもたれかかったまま、
数秒間、お腹をおさえて立ち止まっていた彼女。
もう不安で見てられません。
『本当にごめんなさい。
あたしが頼んだばかりに。』
と謝ってしまいました。
そうしたらその店員さん。
『大丈夫ですよー。
あたしが勝手によろけてしまったんですから。』
とまたまたニッコリ。
あぁ、無理してるなー。
つらいなー。
人の良い店員さんなので、罪悪感は募るばかり。
足元がおぼつかないまま
結局、彼女がバッグを元に戻してくれました。
他の人にやってもらえばいいと思ったけれど・・・。
これは彼女の仕事としての責任感もあるのでしょうか。
その後、彼女はあたしからは遠のいたところに行ってしまったので
どうなったのかは分かりません。
でもまだすごーく気になります。
彼女が元気な赤ちゃんを産んでくれますように。
|