2004年12月12日(日) ズリ虫に気をつけろ
ここ数日またとても暗い私です。いや、暗いと言うより不安で不安でたまらない…と言った方がいいでしょうか?
しかし今、日本で「不安じゃない」人なんてどれくらいいるんだろう?おそらく、多くの人、しかもほとんどの人がなにかしら不安を抱えて生きてるんじゃないのかな?仕事はいつまであるのだろうか?リストラされやしないか?逆にリストラの影響で死ぬほど働かされて終りが見えず、このまま過労死しないか?という不安とか。さらには日本はどうなっちゃうのか?将来は?そして私の老後は?と、みんな漠然とした不安をこんもりと山のように胸や背中に抱えて生きているように思う。
そういう不安。普段意識しない時は胸や背中に、まるで脂肪のようにくっついているだけ。ところがちょっと意識してしまうと、「やべっ!こんなに肉がついてた。ダイエットしないとぉ。ムギュ〜〜ンギュンギュン…ダメだ!もうムチンムチンだっ!」と急に脂肪が厚く重く感じられるときと同じように(←切実)不安も急に重く感じられて来るのです。しかもそれだけではありません。
不安に意識が集中してくると、その不安は動き出します。ゾロゾロゾロゾロズリズリズリ。まるでゾウリ虫の巨大版みたいのとか。「もののけ姫」とか「千と千尋の神隠し」みたいのに出てくる何かみたいのとか。そんなモノノケ的虫のようになって、ズルズルと背中や胸を這いずり、やがてスポッとどこからか体の中に入り込みます。そして体中をズリズリ動き回り、それは私に向かって「恐れろ〜〜怖れろ〜〜〜」と囁きまくります。何も状況はヘラヘラ〜ンと笑っていた昨日と変らないのに。でも急にすべてが不安になってくる。変わらないことさえ怖い。これから何1ついいことなんて起こらなくて。すべてがうまく行かなくて。誰一人仲間もいなくて。理解者もいなくて。どんな計画もオジャンになってしまい。何ひとつ出来ない。ただ今の苦しい状況がどんどんひどくなり、野垂れ死ぬ…そんな風に思えてしまう。
それはすべてその不安ズリズリ虫のせいなんです。そう思うことにしました。そして不安ズリ虫はそのうちからだの中を這いずりまわることに疲れちゃうんです。「かおなし」がヒョロロ〜ンと小さく大人しくなるように、不安ズリ虫も体の中が息苦しくて、そのうち表に出て来ます。そしてまた大人しく背中やら腹に貼り付いて静かになるんです、きっと。
だからこの不安、しばらくは仕方ないとあきらめることにしました。下手にあらがっていると焦ってとんでもないことをしでかしちゃいそうだし。虫のせいだとあきらめるんです。
にしても。ズリ虫を早く大人しくする術ってなんでしょうかねぇ?とりあえずそれはグチる、だと私は思っています。徹底的にグチる、それが応急対策としてはなによりに思えます。しかしこのグチる、グチられる相手のズリ虫を起こしてしまうことが多々あるようなので、気をつけましょう。ズリ虫たちは事あるごとに起きて動き回りたがっているのですから。
ちなみにズリ虫に国中がヤられちゃってるのが「アメリカ」であることは間違い無いですね。それこそミヤザキ・アニメもビックリの超巨大、もしくは「V」のような(懐かしい!)おっとろしい宇宙的ズリ虫。そんなのです、アメリカがヤられちゃってるのは。