ひぽこんコラム

2005年06月29日(水) 結成は80年代!

PS:ついにブッ壊れちゃったか?マイク・ミルズの「パンツ1っちょでライブ」姿はこちらでおがめます。
http://www.murmurs.com/talk/showthread.php?t=90461
 ヨーロッパはこの夏も猛暑らしいからなぁ〜。大変なんだね。それとも隣でクルクルしてる青い顔のおじちゃんにそそのかされた? 

仕事のために懐かしのエコー&ザ・バニーメンなんて聴いてました@キリングムーンだのカッターだのプロミスだの。ああっ!なんてステキ!そしてなんて懐かしい!んでんで。なんて素晴らしい!イアン君(@ボーカル)の声は本当に物憂げで冷たくてそれでいてとんでもなく情熱的で色気があって。ナイフと血とバラと愛。そんなんですわ〜〜。ああ。ニューウェーブの至宝!デビュー当時はさんざんっぱらU2と比べられてリしてましたが(懐かしい話題っしょ?)今にして思えば全然違うだろ?と思います。U2のドン臭さに比べて、この美学よ!お耽美という言葉がこれほど似合う人達もおらんだろう?と思います、今更。
 そんなわけで。イアン君率いるエコバニ@再生編はもうじきリリース。そしてサマソニにまで来ちゃいます。オジジとなつたイアン君たち…。どんなお姿なのやら?しかし今どんなお姿(←実際の姿のことです。デブってるとか。ハゲってるとか。オヤジってるとか)であろうとも。かつて彼らは本当に本当に鋭く、限りなく美しかった!という事実を忘れないでください!!と願う和田ですぅううう。
 でもこういうのを聴いて思うんです。て言うか、思い出すんです。80年代のイギリスを。果てしなく貧しくて、果てしなく希望がなくて、果てしなく暗かった。地方などに1歩足を踏み入れると、まず出会うのは間違いなくホームレスの物乞いさんでした…。しかもそれがオバさんだったりするから余計に哀しく。北へ行けば行くほど町は煤けて、家は崩れんばかり…。歩いてる人達はみんな肩をすくめて、ちびっちゃくなったタバコを無理やり吸ってて。バスに乗るお金さえない…みたいな。今のロンドン→携帯ピ〜〜ピ〜〜ワハハハお買い物〜〜〜日焼けビンビン〜〜スタバ系コーヒーショップでガブガブ〜〜みたいな風景とは間逆な。そんな時代がよもやその後やってこようとは誰もが思えなかった。町中「FOR RENT」の看板だらけで。本当に本当に本当に寂しかったイギリス!!!
 でも私はそんなそんなそんなイギリスが大好きでした!!哀しい町を何をするのでもなくトボトボずっとずっと歩いたものでした。イギリス人の真似して肩をすぼめて。
 そしてそんなイギリスからは、当時のイアン君たちのように、本当にその空気を内包した、厳しく、絶望を知る、鋭い音楽がたくさんたくさん生まれてきた!哀しいからこそやる馬鹿音楽さえもなんか、泣き笑いで許せた!
 それに比べて今のイギリスの音楽…。な〜んて言ったらそれこそ「懐かしいものばかりありがたがるオババ」になるのでしょうが。しかしっ!しかしっ!イギリスの音楽がかつて持っていたあの鋭さは、今、あのロンドンからは絶対に生まれてはこないだろうなぁ〜〜とだけは分ります。それは無理ってもんだし。ポピュラー音楽は時代の鏡なのだから、ありえないわけで。
 じゃ。イギリスがまた貧しくなればいい、なんて言ったらイギリス人に怒られるわけで。芸術が高みに上ることと、経済の発展って相反するのね、ってことなんでしょうねええ。
 ちなみに和田がはじめてイギリスに行ったのは確か87年くらいかな?コンサートとか行くと、外で労働党のビラとか配られていました。炭坑ストとかそんなネタでしたね(泣きっ)。ひえええええええ。懐かしい〜〜〜!そいでもってぇ。そんなときもオイラは馬鹿な追っかけちゃんだったのでした〜〜〜。いや〜〜〜ん。20年馬鹿やりっぱなし〜〜。どうしたよかんべええ?
 …あ。でもREM結成1980年。ずっと馬鹿…じゃない、バンドやりっぱなし。エエんだ。エエんだ。うん。(←無理やりなっとく)
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