ひぽこんコラム

2016年02月25日(木)

編集者チェッ・・・と愚痴を書いたが、今日はまたビックリしたことが。

 今日はとある雑誌をトロさんが紹介してくれて、そこの酒場特集の中の1つとして、ロックバーを推薦してほしいというので、推薦すりゃいいんだと思ったら取材にも行ってほしいと言われたので行った。わずか200行の原稿で、よく知ってるバーにまた取材に行くのか?と思ったが、まぁ、いいや、久々だから店主さんの顔を見に行こうと気持ち切り替えて行ったんだけど、編集者は来なくて(そういうものなのか)、カメラマンさんだけが来て、で、撮影して、でもって営業時間のロック・バーでゆっくり取材なんてできるわけないし、取材しなくてもよく知ってる店だし、今日かけてるレコードとか、そういうことだけちょこちょこおしゃべりしていこうとしてたんだけど、人気店だから瞬く間に満員で、もう、隅っこで飲んだりしてて、そしたらカメラマンさん、アッという間に帰ってしまった。自分が飲んだビールのお金、払わずに。これ、じゃ、いいでしょ?みたいな顔して。

 えっ? えええええええ?

 結局もちろん私が払いましたよ、ええ。そんな店で領収書なんてもらないですからね。自腹ですよ〜。

 元々、取材させてもらうわけだから、知り合いの店だから手土産持って行ったし、交通費かけたし、取材とか場所時間とるから、悪いから私は2杯飲んだし、友達も来てくれて、友達も色々注文してくれて、ちゃんと店にお金を落としてきた。

 (原稿料なんて微々たるものでそれでもうほとんどパ〜ですね)

 自分は今、店側に立つ人間だから、店側の人間から言わせてもらえば、たとえビール一杯だってね。そのビール一杯の売り上げで店は食ってるんですよ! あんたらには別に一杯ぐらいいいじゃん、取材してやってんだよ〜な気持ちかもしれないが、そのたかが一杯を積み上げて商売して生きてだよ! なのだ。

 そういう理解も、もちろんリスペクトもなく、ただずかずか土足で店に入り込んできて、写真とかバチバチ撮って、取材してやってんだよ〜〜〜、みたいな態度で。

 シャラッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜プ! ってかんじ。

 あきれる。なんか、もう、すごく、カチンときてしまった。だいたい撮影だってお店の人やお客さんにも協力してもらったのに。それがイヤで帰ってしまったお客さんもいたのに。

 こういう、土足でずかずか店に入り込むようなやり方には私はイヤな気持ちになるし、そういう人といっしょにやりたくないなぁ。

 ここを読む編集さんとかライターさんとかカメラマンさん、よくよく聞いてください。お店に行くときはお金をちゃんと払いましょう。あなたにとっては「たった1杯」ですが、お店はそれが仕事です。それで生きてます。お金は払いましょう。それが鉄則です。

 で。肝心のロックバーですが、相変わらず楽しいお店で、たまたま来ていた店主の友達ミュージシャン君と仲よくなり、彼が今度私のバイト先に食べに来てくれる!と約束してくれたりして、それはそれで楽しかったのでいいや。

 しかし。お店やらの雑誌作ってて、お店に取材に時間がないから行かない。。。。という編集と言う仕事って味気ないね。。。そういうのって、本当に楽しいのかな?などと思ってしまった。そりゃ仕事だからいちいち楽しくある必要はないだろうけど、そこに雑誌作りの醍醐味みたいのを感じられなくて、なんか、さみしいね、とも、思ってしまった。余計なお世話だけど。

 ちなみに今日行ったのは「武蔵小山商店」という武蔵小山駅前にあるロックバー。すごくいいお店なので、行くことがあったら寄ってください。吉行さんというまだ31才の青年が経営してます。でも彼は接客業の本当のプロだし、音楽青年で、自らミュージシャンで、すごい人です、本当に。

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