ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

スターウォーズに至る道 - 2003年06月23日(月)

先日スターウォーズのことを書いたが、結局3日間見てしまったよ!

いやー、今更また言うのもなんだけど
なんて面白いんだ!!

ところで見ながら思い出したことがある。


昨年(暮れくらいかな?)創元推理文庫から「火星シリーズ」というSFの古典小説が久々に復刻された。
全12作品が3巻にまとめられたので、1冊が文庫にしちゃやけに分厚くて、しかも1500円くらいする。
でも私は狂喜して1冊目の「火星のプリンセス」を買った。

私が小学校に入学した頃、私の通ってた学校の図書館というのはなんだか不気味なところで「怖い」イメージがあるところだったのだが、友達が「行ってみようぜ、行ってみようぜ。」としつこいので一緒に探検に行ってみた。
その薄暗い部屋で「難しそうな本ばっかだなあ・・・。」と(まだ1年生っすからね。)色々見ていたのだが、
ホントに隅っこの方に緑色のビニールテープがグルグル巻きに巻かれたカビ臭そうな本が20冊ほど並んでいるコーナーがあった。

「汚ったねえ本だなあ。なんだろこれ?」と手にとって開いてみるとロケットが宇宙を飛んでいる挿絵があって、「宇宙人がなんたらかんたら…・」と書かれていた。

すごく目をひいた。

それでそこでしばらくむさぼるように読んでしまったのだが、これが少年SF傑作集、みたいなシリーズで、
ジュール・ベルヌ、ロバート・ハインライン、アイザック・アシモフ、E・H・スミス、アーサー・C・クラーク、「キャプテン・フューチャー」のエドモンド・ハミルトンなど錚々たる顔ぶれ(もちろん当時は知らないよ。)の本だったのだ。
私はそれ以来どんどんそれらを借り、全部読破、終わるとまたもう一巡、という感じで読みに読んだ。
考えてみると、多分私の夢見がちな性格というのはこの時に大部分形成されたように思われる。

その中にエドガー・ライス・バローズの「火星のジョン・カーター」というSF冒険小説があった。
バローズの名を聞いて「ああ。」と思った人もいると思うが、あの「ターザン」の作者だ。

西部開拓時代の熱血漢、ジョン・カーターがある洞窟で突然動けなくなり幽体分離(?)をして火星に飛んでいってしまい、そこで会った火星人たちとの友情アリ、戦いアリ、愛する姫を救うために獅子奮迅の活躍をし、最後には火星を統一して元帥となる、(注:かなり平たく書いてます。私。)というような話。

それを昨年、今度は普通の文庫で読んだワケだ。

懐かしい!というのと同時になんてシンプルで面白いんだ!とワクワクしながら読んだ。
これは本当に「古典」だ。
でも「古典」ってナンダ?

私は読んでて、ものすごくこの基本的(?)なストーリー、これはアメリカ冒険映画、SF映画ひいてはアメリカ人の物の考え方すべてに、結局はこれが根底に流れてるじゃん、と感じたのだ。

もちろん、人間そんな単純なものではないが、それでも私はそう思わないではいられなかった。

解説を読んでみると、この作品20世紀初頭に書かれたバローズのほとんど処女作で、アメリカじゃ今に至るまで知らない人はいないらしい。
(それは初めて聞いた。)

中国の「三国志」。日本で言えば何だ? 「ヤマトタケル」とか「牛若丸」みたいなものか?

そう言われてみれば、理屈とか影響とかって次元ではなく、アメリカのSFってみんなここに根があるって気づいたのだ。


ルーカスしかりスピルバーグしかりだ。





...




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