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闘い - 2003年06月27日(金) こないだ書いた、私が今読んでいる「不滅」という本の中にこんな箇所があった。 「もしあなたの努力を『闘い』という語で示すのをお好みであるなら、それはあなたの高貴な努力のなかに、誰かを地上に打ち倒したい欲望が隠されていることを含意するのである。『ために』の闘いは『たいして』の闘いと分離できないし、闘いのあいだ、闘う者はいつも『ために』という前置詞のほうを忘れて、『たいして』という前置詞を優位に置く。」 なるほど、と思った。 よく何かに向かって頑張る時、 「自分との闘いだ。」と言うし、よく周囲にも言われる。 私も小さい子供の頃から親や先生にそれを言われ続けてきた気がする。 そういえば何との闘い? いやその通り「自分」との闘いなのだが、それは自分の「弱い」部分ということだと思う。 弱い部分を打ち倒す、ということか。 克服しろ、ということか。 でも近頃私は思う。 日々の生活の中で悩んだり葛藤することはもちろんだが、闘う必要はないんじゃないか? 自分の「弱いところ」。それを打ち倒さなくっても別にいいんじゃないか? 「弱い」。 結構じゃないか。 それも自分の中の大切な部分だ。 仕方がないさ。ちぇっ。可愛がって付き合ってやればいいじゃないか。 どこまで自分で本当にこう思っているのかはわからないが、 私はだんだん「弱っちい」自分を受け入れ始めている。 以前は自分を「これじゃいけない。」って責めてばかりいた。 弱いところは弱いところで置いといて、良い自分をより良く、そして生活の中で出会う自分にない引き出しを増やしていけばいいのかなぁ? こういう風に少しでも考えられるようになった自分を嬉しく思う。 ちょっとだけ…。 ...
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