ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

ラン・ラン - 2003年07月24日(木)

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パンダの名ではない。

今年ハタチの中国のピアニスト。
朗朗と書く。
彼はスゴイ。
今度、彼はクラシックCDのレーベルとして最大手のドイツ・グラモフォンに移籍して、
その第1弾としてチャイコフスキーのピアノ協奏曲をリリースした。
(オーケストラは世界で5指に入るシカゴ交響楽団。指揮はダニエル・バレンボイム。)


私が彼を初めて聴いたのは8年か9年くらい前かな?
仙台でジュニア・チャイコフスキー・コンクールというのが行われ、そこでブッちぎりで優勝したのがラン・ランだった。
その模様はNHKのドキュメンタリーでオンエアされたので見た人も多いと思う。
その時(12歳?)のラン・ランはまさにたれぱんだのような子だった。

そのコンクール上位入賞者の東京公演というのが翌年あって、私は彼が弾くショパンのピアノ協奏曲を聴くことができたのだが、
音量こそ子供の音だな、と感じたけれど、音楽はそれはそれは素晴らしかった。
なにより素直で、この子は20年後にはきっと良いピアニストになるナァ、と思ったものだ。


どっこい、それどころじゃなかった!
10年もたたないうちに「良い」どころかものすごいピアニストになった。
それにもう欧米、特にアメリカじゃビッグネームだ。
共演するオーケストラや指揮者のリストを見ても、こりゃ最高クラスのピアニストだ。


去年、ラン・ランはプロとしては初めての来日公演を行ったがこれはもう度肝を抜かれた。
覇気満々、弾いてる姿もかつてのおっとりしたのとは全然違って、音楽と一緒に笑ったり泣いたり狂喜したり、という呈だ。
なにしろ忙しい。
それにホールを揺るがす巨大な強音から、耳をすまさなければ聞こえないような弱音まで、それも音が「濃く」なったり「薄く」なったりする。
どんなに音が多くて込み入っていてもなんのその。
信じがたい技術だ。
中国だから、って先入感だろうけど、「雑技団か」??って感じだ。

周りの評論家のセンセイ方は「ありゃ凄い。」という人と「ありゃ何だ?」という人とかなり極端に意見が分かれていたみたいだったが。


今度でたチャイコフスキーのCDでもそれらが全部聴ける。
なによりラン・ランがこの音楽と一緒になって感じてるのが手にとるようにわかる。
自由で。全然構えたところがなくて。
もう、聴いていて笑っちゃうくらいだ。


今まで色んなチャイコフスキーのこの曲の演奏を聴いてきたけど、
これは最高級のひとつだと思った。



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