ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

機内プログラム - 2004年03月16日(火)




札幌の行き返りの飛行機で
色々な機内プログラムを聴いた。


私はフライト中でもやっぱり音楽を聴くのが好きで
(とはいえ、最近は機内ショッピングカタログを見るのがそれ以上に好きだったりする。)

特にポップスを聴く。



最近のヒット曲で聴いてなかった曲を聴いて
「いいなー!」と思ったり
「なーんだ。」とガッカリしたり。



かつて機内でなにげなく『One more time One more chance』を聴いて
山崎まさよしの大ファンになった前歴もある。




で今回良かったのは一青拗(字がでなーい!)の『ハナミズキ』。


それからクラシックにチャンネルを回してみれば
今月はスペイン特集で
アルヘンタ指揮ロンドン交響楽団のリムスキー=コルサコフ『スペイン奇想曲』なんかすごく良かった。

この曲、かれこれ10年くらいは聴いてなかったんじゃないか?
魅力的な曲です。



それからかの、20世紀最大のチェリスト、パブロ・カザルスが
マールボロ音楽祭でオーケストラを指揮した
バッハの『ブランデンブルク協奏曲第4番』。


これに驚いた。



何に驚いたのかといえば、その演奏スタイル。

多分、多くの人がそう思うと思うのだが
カザルスくらい昔の人がバッハを演奏する、といえば
イメージとして、
重々しく、ロマンティックに歌い上げるような演奏を想像するのではあるまいか。
(彼の有名な『無伴奏チェロ組曲』がそういう演奏ですしね。)


ところが、全然違う。
テンポは速め、ひとつひとつのフレージングはハッキリと区切られ
細かいアーティキュレーション(音楽上の活舌みたいなもの)
で徹底されている。
そしてとっても生き生きと、エネルギーにあふれている。


要するに、今、バッハをはじめとするバロック音楽の演奏スタイルの主流となった
「時代的演奏スタイル」に近いのだ。
(↑ これを説明するのはまた難しいのだが、古楽器のオーケストラだとか、そうだ、こないだ書いたベルリン・バロック・ゾリステンなんかもこういうシャキシャキとしたスタイル。)


古楽器を演奏するように、ビブラートを抑制したり、
そういうことはしていないまでも、かなり近い。



やはり超一流の演奏家というものは
時代の風潮にまったく染まらない、ということはないまでも
徹底して作品を研究して、極限まで考え抜き演奏を練磨することで
その結果到達するところは、どんな時代でもある程度共通するものになる、
ものらしい。



このカザルスのバッハは改めてそう思わせてくれた。



そんなこんなで機内チャンネルって
私には結構楽しみなワケなのです。





...




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