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ポリーニとチャーハン - 2004年05月07日(金) 私のコンサート通いでも最高の楽しみ! 昨日、現代最高のピアニスト、マウリツィオ・ポリーニのリサイタルに行ってきました!! 一昨年の「ポリーニ・プロジェクト in 東京」にも行ったし、 彼のコンサートは1986年以来、毎回必ず行っている。 今回はマイハニーも連れて♪ (彼女はサントリーホール・デビュー。) やっぱよかった。 ってかポリーニは絶好調。 ってか絶好調を超えて、余裕しゃくしゃくという感じ。 いつにもまして天才の創る音楽に感動した。 彼の音楽のスタイルは昔から全然変わらない。 研ぎ澄まされた感覚がホールいっぱいに広がり、 白日夢のような光の中に例えようもなく明晰な音が響く。 ベートーヴェンの初期のソナタがあんなに夢のように響くなぞ 想像もしてなかった。 んでマイハニーも感動しているようで 彼女に聞いてみた。 「どうだった?すごいだろー!」 「うん。なんか私さ、中華の達人がチャーハン作るトコを連想しちゃったよ。」 「え?」 そのコメントに大いに戸惑ったが 成る程、マイハニーが言うには ポリーニの音が、ひとつひとつクッキリときらめいていて、 これがまるで達人がチャーハンを炒める時、 米の一粒一粒に火が通って、カラッとあがり ベトッとした食感がない最高のチャーハンのようだと言うのだ。 ふ〜〜む。なるほど。 そういえば、私の親父がかつてポリーニを初めて聴いた時のコメントを思い出した。 「『芸能人は歯が命』ってのを思い出したよ。歯の一本一本がキラキラ輝いて、汚い歯なんか一本もなくてさ、歯並びのいい様が全部見えるって感じ。」 みんなユニークなこと言うよな。 異口同音に。 でもそれだけポリーニの音楽の個性、 他に比べるもののない凄さが誰にでもビンビンに感じられるってことだ。 ...
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