縁側日記 林帯刀 |
2005年08月01日(月) 砂漠。 | ||||
夏休みのおおかたは登校日頃(八月に入ったころ)までに 濃縮されている気がする。 そこから後は、こう、余韻みたいなもの。 なにしろ、宿題をどれだけ早くやり終えるかが勝負だった。 楽しみは後にとっておきたい。 寿司の好きなネタは一番最後に食べる。 * 砂漠。 風に巻き上げられる。 砂はどこかへ飛んでいく。 さらさらと形が変わる。 人間やラクダの足を埋める。 彼は渇いている。 泉。 湧き上がる水。 絶え間なくにじみだす。 オアシスのまわりには植物が生えている。 それでも水はあふれている。 彼女は苦痛を感じている。 あふれた水は砂を見つける。 流れつく。 そして吸い込まれる。 彼は水によって渇きを癒し 彼女は砂によってあふれ続ける苦痛を癒す。 ギブ アンドテイク 世界に限りなく存在するギブとテイク。 * でも世界のすべてがギブアンドテイクだと思うのはまちがい。 * 「さあ、渇きを癒すがよい」と剣を作った老人は言った。 |
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