今朝、親戚のおばあちゃんが亡くなった。 容態が悪化したから、自宅へ連れて帰る。 そんな連絡から、ほんの20分。 自宅へついてすぐ、息を引き取ったのだという。 あたしは。 結局島へは帰れなかった。 いつだって思うばかりで。 行動には移せずにいて。 もう後悔したくない。 なんど思ったか知れない。 それでも。 あたしは、顔を見ることもなく。 報せだけを受け取った。 涙は出なかった。 悲しいのかさえ解らなかった。 今、こうして文字になって。 やっと、わかった。 秋になったら、きっと。 島へ、帰ろう。 今度こそ、会いに行こう。 店を見渡す、あのゆりかごのようなイスで。 眠るように、穏やかな顔で。 いつも従姉妹と間違われたけど。 何度でも、名乗るから。 ねぇ、もう一度・・・
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