きっと、もう何もかもが手遅れなのだ。 骨は溶け、肉は腐る。 るうももう、飛ぶことはない。 ただ、どうしようもない絶望感に包まれて。 今日も一人、闇を恐れる。
るうのあしがなおらない。 まだ、切断面が近づいてさえいない。 このまま治らないんじゃないか。 今の先生に果たして鳥が診れるのか? 良いひとだとはおもう。 だからこそ、言い出せない。 前の病院に変えるべきか悩んでいる。 身体の調子は悪く、あっちもこっちも心配が尽きない。 どれも放っておいたってよくならないことは実証済み。 不調を抱えながらの毎日は苦痛。 丁度そんな時期に差し掛かったようで、精神的にも不安定。 不調は不安を呼び、不安は不調を呼ぶ。 どうしようもない悪循環の中で、昼夜逆転生活に苦しむ。 今のあたしには、時間が足りないのに。
るうの固定が取れかかっている。 病院に連れて行かなければ。 明日はやっと、自分の病院にいけると思ったのに。 一体、あたしのなかで本当に急を要するのはどの病院なのだろう。 るう?からだ?それとも、こころ?
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