日記。

2004年10月12日(火) やり過ごす、日々。

どうにかこうにか、生きていて。
悩みのなさそうな顔をして、毎日をやり過ごしています。
今は現実から逃げるように、実家に世話になっています。

結局、るうは元の病院に移しました。
信頼できる鳥の専門医です。
先生は、大げさなギプスだと軽く笑った後。
片手でかるくるうをつかみ、器用にはさみで取り除きました。
やっぱり、早くにつれていくべきでした。
脚は曲がったままついてしまっていたのです。
父も、動物病院も、最善を尽くしてくれました。
だけど。
それは、彼らにできる範囲のことで。
るうにとっての最善では、なかったのかもしれない。
今はとても元気にしていて。
怪我なんてしていないかのように、暴れて、甘えて。
それでも、差し出した手にかみつくその痛みに。
やりきれない思いがこみ上げてくる。
人の手を恐がるほど、大変な思いをしてきたんだ。
あんなに手の上の好きな子だったのに。

明日は、自分の病院へ。
なやみをひとつ、減らしに行ってきます。


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成瀬ルナ [MAIL] [HOMEPAGE]