日々日記
いちらんふるいあたらしい


2004年09月24日(金) 翻弄なんかされたくない

迂闊であるということは、愚かなことだ。


今夜、バイト先で、
なんと言ったら良いのか…、表現し難いほどの怒りを覚える出来事があった。

相手は客といっても、仕事のひけたあとの社員である。

カウンターに飛び乗って、
胸ぐらのひとつも掴んで、殴ってやれば良かったか。
それとも蹴り倒してやれば良かったか。

その話題は、我が家ではいまだに(というか生涯)タブーの話題。
多分そうなんだろうな、と、当時も多感だったわたしは気がついていた。
(詳しくは書けないのだけど)
とても辛かったし、悲しかった。
けれど、わたしたち子供にはどうすることもできなかった。

しかし父も母も何も言わなかったし、結局両親が別れることもなく
今日まで、家族揃って暮らしている。
今こうして、我が家は皆で笑えているのだ。

それをなんで今ごろになって貴様なんぞに問われなきゃならんのだ。
なんと迂闊なことよ。
奴の生きてきた道が、そしてこれから進む道が見える気がした。
哀れ。

当時の事情を、もし娘のわたしが知らなかったとしたらどうした?

なにも知らないわたしに、赤の他人がいきなり事実を投げかけたのであったら、
わたしはどうなっていただろう?

お前、その口から出た言葉をどう納めたか?



家族に対する最大の侮辱に対し、わたしは軽く話題を流すことしかできなかった。

もっと何かできたんじゃないかと、帰宅しながら
メラメラと怒りがあとからあとから湧いてくきた。

もし烈火の如く怒り、相手にぶつけるのならば、
それは奴がそのことを口にした瞬間でなければならない。
あとから言っても「酒の席」と言われればそれまで。

諭すのであっても同様にあの時でなければならなかった。
2度目はないことを、はっきり伝えるべきだった。

しかし、わたしはその機会を逃した。

そのことにものすごく腹が立ち、やるせない。
自分が許せない。
自分の緩慢さが、あのときの油断が、とにかく許せない。

怒りと落胆とで、ぐちゃぐちゃだ。


inu-chan