日々日記
いちらんふるいあたらしい


2007年05月14日(月) 新緑はまぶしくて、風は甘く感じる

実にいい季節になった。

そよそよと風が吹くたびに、どんぐり系の木の葉がみんな翻って白っぽい葉裏を見せてくれる。
やわらかいからか、あんなにたくさんの葉っぱが揺れてるのに葉ずれの音がしない。 

強い風が吹けばそれこそ右往左往。
わぁっとみんなで一斉に右を向いたかと思えば、わぁっとこんどは左を向く。

楽しそうに、笑いながら、あっちにしなり、こっちにしなる。

雑木林の緑は静かに、おおきくうねる。
やわらかな枝が、数多の葉っぱが、しなるしなる。

しなやかに。
おおきく。


風の強い日、帰宅途中、夕方の柔らかな斜光差す木立を、ふと立ち止まって見上げる。
一日の中のほんの数十秒だけど、目と心に焼き付いた風景はとても鮮明だ。

あのしずかなざわめき。

黙々と、そして脈々と続いてきた木々の営みがいとおしい。




inu-chan