日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年03月06日(木) 君は興味がないのかい?

大学で、次の予定まで時間があったから学生ホールで読書してたら、
後輩が寄ってきた。

そして「なに読んでるんですか?」って言うから

「孤独死の本だよ」って言ったら、
「えー。難しいの読むんですね。興味あるんですか?」って言われた。


高齢者のみならず最近では40代、50代の働き盛りの男性が、
たった1人で、誰にも看取られず死んでいくこの現象に、
(まして我大学の建学の精神になぞらえば)
興味がないほうがおかしいとあたしは思うよ?

わたしが孤独死を知るきっかけになったのは数年前に観たNHK番組。

去年の後期に履修した高齢者福祉論でも孤独死問題に少し触れていて
気になったから本を探したら、そのNHKの番組をもとに出版されていた。

んで、大学図書館には入ってなかったから、
年末に希望図書購入で買ってもらったのだよ。

孤独死をするのは、
会社が倒産したり、リストラされたりして、財産も家族も失った人。
もしくはもともと独身で、高齢の親が亡くなり一人になった人。

団地に住んでるのに、近所と付き合いがない。
付き合う術がないから。
張り合いのない毎日。
アルコールに溺れたり、もしくはなにか病気を抱えてる。
いつしか絶望にからめとられて、お金はあるのに
病院に行かず、いよいよある日倒れたり、起き上がれなくなっても
誰にも連絡もとらないし、見つけてももらえないまま死ぬ。

それだけじゃなく、死んでもなお見つけてもらえない。

一体なんなのこの惨状は!!!
読んでてやるせなさと怒りの気持ちでいっぱいになる。

だけど、孤独死の問題を知るにはいい本。
全学生に読んで欲しいなぁ。


けっして他人事ではなく、自分も将来なりうる可能性は充分にあるわけで
我がこととして見過ごせない出来事なわけよ。


inu-chan