日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年05月09日(金) 靖国YASUKUNIを観た

すごかったわ。

いろんな角度から捉えてあって、よくまとめてあったわ。


人の数だけ思惑があるんだなぁということと、
日本刀は人を斬ることを目的として作られているというごく当たり前のことと、

過ぎてしまった歴史はただの事実でしかないけど、
それにいろんな意味をつけるのはいつだって未来の人間だったわ、そういや。
ってことも強く思った。


しかし、靖国神社の何が問題だと思われているのか、そこをもうすこし勉強しないと
賛成・反対の意見を口にすることすらできない。


ましてや自分、宗教社会学のゼミ生なのにこの体たらくー。


そんな不勉強な自分を本当に恥じたよ今日は。



☆象徴化されちゃうと、一人一人の思惑がわかんなくなる。

ここに祀ってある日本人戦没者のうち、じゃぁどれほどの人が天皇万歳って思ってたのか、
そして天皇が彼らの心の中で占められてた割合はどのくらいだったのか、

死にたくない、という気持をおして、何のために闘ったのか。
そういう「事実」は当然一個もわかんない。みんな亡くなってるから。


だからそれを遺族やいろんな立場の人が代弁してるってことだよね?


聞いてると、それぞれの言い分に「なるほど」って思っちゃうんだよなー。




そんで昭和53年に、A級戦犯も合祀された、と。


自分の肉親の合祀を喜ばない人たちは日本のみならず世界にいる。

あそこに合祀されてようが勝手にやってることだし関係ないわ、とは言えないんだな。
どーしても返せって言う人にはそう言わなくてはならない理由がちゃんとある。


それを聞くと「うんうん、そうだよな」って思う。


この映画でクローズアップされてるのはどれも同じ「靖国神社」なんだけど、
語る人たちの考えや信じるものやことによって「靖国神社」は全く違う意味を持ってて
本当にすごい問題だよな…と改めて思った。


とにかく複雑。


これを学んで、問題点をとらえて、その立場に立ってものを言う。
これ宗教社会学を学ぶ者ならやるべきことだよなぁ。

あー。
頭がぐるぐるする。

最低あと1回は観たい。来週も行ってこよっと。


inu-chan