日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年11月26日(水) すごくいい話

毎年恒例、ゼミのボスのお誕生会をやった。

そこでボスがすごいいいことを言ったの。


同期の女子が
「わたし、10年後には結婚してる予定で、子供を産んだら連れてくるから、
先生それまで元気でいてくださいね」

と言った。

先生は男のお子さんしかいないので、よくわたしらのことを娘みたいな存在って言うから、

わたしが合いの手みたいに
「うんうん、先生に孫を抱いてもらうまではねー」と言ったら先生が、


「困ったなぁ。抱くと、この子が一人前になるまでしっかり面倒見なきゃって
思っちゃうんだよなぁ。」って言った。


ああ本当に彼は素敵な人だなーと思って、
inu-chanmの心の中に花が、ぽぽぽぽぽぽっっ!!!!って咲いた。


きっと、結婚前にその後妻となる女性を抱きしめた時は
「この人を幸せにしなきゃなぁ」と思っただろうし、

子供が生まれて、初めて抱いたときも恐らく
「この子が一人前になるまでちゃんと面倒みなきゃなぁ」って思ったんだよ。


結婚ってのは自分の持ち物が増えるってことなんだという定義が最近わたしの中で確立された。
荷物が増えるとフットワークが重くなるから、やりたいことやできることが制限されます。

それが嫌だなぁと思っているのが、今のわたし。


結婚してさ、持ち物が増えるほど責任が重くなるし、義務が増える。


その持ち物を、先生は30年以上前に自ら望んで増やし、
そして年月がたつに従って徐々に増えていった責任をしっかと受け止め、

こうして61歳の今日まで生きてきたんだなぁと思ったら、すっごいことやなぁと思った。

目頭が熱くなる思いがした。


こういうところが素晴らしいんです。うちのボスは!えっへん!といばってみる。
いい誕生会だった。


inu-chan