深海図鑑

1999年10月22日(金)

たしか、太鼓を叩いている舞台から、バチがとんできた。
叩いている人が、叩くのに勢いづいてしまって、えいやー!という感じでとんできた。
バチは、私が見ていた真横にとんできた。
それにはなぜか、火がついていた。たいまつのように。
みんな慌てて逃げる。
まだそんなに、ぼうぼうとついていたわけではないんだけれど、一応というか、本当にみんな慌てて逃げた。

私は逃げながら、置いてきた自分の荷物を思って悲しくなった。
「火事だぁ!」って叫んでいる人もいたけど、全然、すぐ消える火だったと思う。
そう思いながらも、一生懸命逃げた。


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サイ [MAIL]