深海図鑑

2001年09月22日(土) ある象徴

白く長い廊下を曲がると、長椅子がいくつも並んでいて、受付窓も見える。
私はそこにカルテを出して、自分の番を待つ。
たくさんの人がいたから、何時間も待つことになるかもしれないと思った瞬間に、「さいさぁんどぉぞぉ」と呼ばれて、診察室に入る。
「体がだるいのがとれない」と先生に言って、聴診器で体を調べられた。
血圧やなんかを計り終わると、先生は看護婦さんになにやら耳打ちをして、私は別の部屋に移動するように言われた。
看護婦さんについて、隣の部屋に行くと、そこはレントゲン室で、例にもれず、私はかしゃりとレントゲンを撮られて、また、さっきの診察室に戻った。
すると、さっきと先生が変わっていて、、その女の先生が、私に「妊娠してますよ。4ヶ月」と言ったのだ。
とてもおどろいたけれど、「あぁ、そういうことか、じゃぁどうしよう、生むしかないな。三さんに言わないといけない」などと冷静に考えて、バイトはどうしようとか、私はつわりきつそうだなとか、ありとあらゆるこれからのことが頭に浮かんで、ひゃぁ、こりゃぁ大変だとつぶやいた。




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